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GPT-6.1 SolはAstraの5分の1の料金。Copilotでは2日続けて新モデルが既定で有効に|9月30日 AIニュースまとめ

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上位モデルに近い性能を、5分の1の料金で。日本時間の今朝2時からのOpenAI DevDayで発表された GPT-6.1 Sol は、そういう位置づけのモデルです。

APIの標準料金は100万トークン(AIが読み書きする文字量の単位)あたり、入力2ドル、出力10ドル。OpenAIの最上位モデル GPT-6 Astra の5分の1です。GitHub Copilotには同じ日から入り、BusinessとEnterpriseでは、管理者が何もしなければ自動で有効になります。前日の Claude Sonnet 5.5 に続いて、2日連続です。

採用の話では、面接録画16,337件をAIで解析した調査が今朝出ました。面接でいちばん多かったリスクは「健康状態の詮索」でした。

今日は、OpenAIの公式ページで確かめたことと、報道止まりのことを分けて書きます。


前回予告の検証

🔮 加州の職場AI法案2本:今朝の時点でも、まだ動きなし

SB 947 と AB 1883 は、州議会の公式ページの最新の記録が「知事へ送付」のままです(SB 947は9月9日、AB 1883は9月10日)。日本時間の今朝10時過ぎに、両方のページを読み直して確かめました。

期限は米国時間の9月30日なので、結論が出るのは日本時間の明日以降です。

SB 947は、AIなどの自動の判定だけで懲戒や解雇をすることを禁じ、人が裏を取ることと、あとで書面で知らせることを求める法案です。AB 1883は、職場の監視ツールでAIを使って従業員の感情を推し量ることなどを禁じる法案です(内容はどちらも報道・法律事務所の解説から)。

✅ OpenAI DevDay:GPT-6.1 Sol、常時動くエージェント「dots」などが発表された

公式の振り返りページによると、発表は20を超えます。今日の記事では、中小企業に関係しそうなものに絞りました。詳しくは下のTOP3とツール欄に書きます。

9月28日に取りやめが確認された GPT-6.1 Astra については、Solの公式ページに言及はありません。「総合的な能力では、引き続き GPT-6 Astra が当社最高のフロンティアモデル」とだけ書かれています。事前に噂された別のモデルやアシスタントの名前は、公式ページにも、発表後の報道にも見つかりませんでした。

🔮 AI面接各社の対応:PeopleX以外は、今回も見つけられなかった

9月28日に取り上げた厚労省の業務運営要領の改正に、PeopleX以外のAI面接・採用代行がどう対応したか。今回も、対応を表明した会社は見つけられませんでした。検索の範囲は限られるので、「ない」とは言い切れません。

関連して、JetB社が9月29日に、AIアバター面接「Our AI面接」への人材会社からの問い合わせが、前年同期の23件から63件(約2.7倍)に増えたと発表しました。全体では105件から201件です。リリースには「職業紹介のキャリア面談に先立つ、経歴・希望条件の聞き取りへの活用を想定」とありますが、業務運営要領への言及はありません。


注目ニュース TOP3

① GPT-6.1 Sol:Astraの5分の1の料金。Copilotでは既定で有効

✅ 何が起きたか

OpenAIが9月29日(米国時間)に、GPT-6 Sol の上位版 GPT-6.1 Sol を公開しました。公式ページに書かれているのは次のとおりです。

  • APIの標準料金は100万トークンあたり、入力2ドル、キャッシュ済みの入力0.10ドル、出力10ドル。標準の入力・出力料金は GPT-6 Astra の5分の1
  • ChatGPTでは、Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduのすべてのユーザーが「ChatGPT Work」とCodexで使える。普段のチャット画面(Chat)では、まだ使えない
  • 業務の流れを最後まで行えるかを見る評価(営業や人事など47のツールを使う AutomationBench)では、思考量「中」の設定で、Anthropicの Opus 5.5 を2.2ポイント上回った
  • 事実の誤りを含む回答の割合は、思考量「超高」の設定で、前の GPT-6 Sol の4.5%から4.1%に(Astraは4.0%)。OpenAIは、意図的に選んだ難しい質問での数字で、ふだんの使い方を代表するものではないと注記している
  • 高速版(Ultrafast)は、GPT-6 Astra Ultrafast が同じ日からAPIと月額500ドルの新しいProプランなどで使える。Solの高速版は、Solのページでは「提供開始」、DevDayの振り返りページでは「近日中に登場予定」と書かれていて、公式ページの間で食い違っている(🔮)

GitHub Copilotでは9月29日から、Pro+、Max、Business、Enterpriseで選べます。課金は「提供元の定価による従量課金」です。そして前日のSonnet 5.5と同じく、既定の設定のままだと、管理者が全体の既定をオフにするか、このモデルを個別に無効にしない限り、自動で有効になります。

海外メディアの一部に「事実誤り率が11.4%から7.7%に下がった」という数字がありますが、公式ページには見当たりませんでした。ここでは公式の数字を使っています。

なぜ重要か

前日のAnthropicは「単価は据え置き、使うトークンを減らす」形でした。OpenAIは「上位モデルに近い性能を、5分の1の単価で」という形です。どちらも、同じ仕事にかかるお金を下げる方向です。

一方で、Copilotの管理画面から見ると、新しいモデルが2日続けて、何もしなければ使える状態になりました。Solは定価の従量課金なので、社内の誰がどのモデルを使っているかで、請求が変わります。

ベンチマークは、すべてOpenAI自身の測定です(🔮)。自社の仕事でどうかは、試してみないと分かりません。公式ページにも「総合的な能力では、引き続き GPT-6 Astra が最高」とあります。

→ 採用・中小企業への影響

Copilot Businessを使っている会社は、管理者が「モデルポリシー」をもう一度開いてください。9月28日のSonnet 5.5に続き、Solも自動で有効になっています。使わせるモデルを会社で決めたいなら、ここで止められます。

ChatGPT Businessを使っている会社は、Solが「ChatGPT Work」側に入っていて、いつものチャット画面にはまだ出ないことを知っておくと、社内で「どこにあるの?」と聞かれずに済みます。

→ 個人の実務・副業への影響

コードを書く副業の人は、APIから gpt-6.1-sol で試せます。キャッシュ済みの入力が0.10ドルと安いので、同じ資料を何度も読ませる作業ほど差が出るはずです。

自分はSolをまだ触っていません。使ったら、同じ作業での費用と直しの回数を数字で報告します。


② 面接録画16,337件の解析:いちばん多いリスクは「健康状態の詮索」

✅ 何が起きたか

AI面接サービスのZENKIGEN社が9月30日に、「採用面接における就活ハラスメントの実態調査2026」を公表しました。原文の数字は次のとおりです。

  • 対象は面接録画16,337件(2021年4月1日〜2026年8月24日)。harutakaを使う1,000社以上の約1,500万件から、年度ごとに業界のバランスを見てランダムに抜き出した標本
  • 自社のAI「harutaka セーフティ」で、面接官の発言を前後の文脈を踏まえて解析し、ハラスメントのリスクを検知した
  • 2026年度は、中リスクの面接が10.66%(前年度10.43%)、高リスクが1.44%(前年度1.28%)。中リスクは2021〜2026年度を通じて9.54〜10.66%で、おおむね1割のまま。上がり方が目立つのは高リスク
  • 種類別に見ると(1つの面接が複数に当たることがある)、健康状態の詮索 3.72%、家庭環境・生い立ちの詮索 3.27%、セクハラ 2.43%、属性による決めつけ 1.39%、パワハラ 1.35%

提言として、面接官の教育、相談窓口、プライバシーに配慮したモニタリング、質問の職務関連性をはっきりさせることが挙げられています。

なぜ重要か

面接の「質問」の問題が、録画の件数で見えるようになりました。上位2つの健康状態と家庭環境・生い立ちは、厚労省が「公正な採用選考」で配慮を求めている事項に近いものです(ここは自分の読みで、リリースの記述ではありません)。

ただし、数字の読み方には注意が要ります。これはZENKIGENのサービスを使っている企業の録画を、AIが「リスクあり」と判定した割合です。「ハラスメントがあった割合」ではありません。

→ 採用・中小企業への影響

10〜50人の会社だと、面接官は社長1人か、現場の責任者と2人ということが多いです。面接官の研修をしっかり組むのは、なかなか難しい。

だからこそ、まず今の面接質問を書き出してみてください。健康、家族、生い立ちに触れる質問が入っていないかを見るだけで、効果があります。AIに「この質問リストの中で、仕事との関係を説明できないものを挙げて」と頼めば、たたき台はすぐ出ます。残すかどうかは、人が決めます。

→ 個人の実務・副業への影響

採用の支援を副業で受けている人は、「面接質問リストの点検」を最初の小さなメニューにできます。1時間で終わって、相手にも効果が分かりやすい作業です。


③ 労働経済白書のテーマはAI:人を育てる投資をしている職場ほど、AIの効果を報告している

✅ 何が起きたか

厚生労働省が9月29日に、「令和8年版 労働経済の分析」(労働経済白書、77回目)を公表しました。分析のテーマは「AI等技術革新が進む中での労働市場の現状と課題」です。概要から、主なポイントを原文に沿って並べます。

  • 経営戦略と人材戦略を連携させ、AI投資と人的資本投資(人を育てるための投資)の両方を進めることが重要
  • 働く人と会社の双方がAIと協働するための投資をしている場合、AIの利用者は、していない場合より改善の効果を報告している
  • ただし、人材戦略を定めていない企業も多い。企業規模が小さいほど、そもそも人材戦略を定めていない企業の割合が高い
  • AIが大きな雇用の減少をもたらしている証拠は、確認されていない。一方で、「管理・専門職」「事務職」「現場職」など、職種によって影響が違う可能性がある
  • 論理的に考える力やコミュニケーション能力など、特定の業務にとどまらない能力(メタスキル)が高い人は、賃金が高い傾向がある

報道には「日本企業の生成AI利用率は9.2%で、OECD平均の半分未満」という数字もありますが、自分が読んだ概要の資料では確かめられませんでした(🔮)。

なぜ重要か

AIのツールを入れるだけでは効果が出にくい、という現場でよく聞く話を、国の白書がデータで書きました。そして、中小企業ほど、その前提になる人材戦略がないことも指摘しています。

→ 採用・中小企業への影響

AIの導入を考えている社長に、「ツールの費用と一緒に、使い方を覚える時間も予算に入れましょう」と提案するときの根拠に使えます。

人材戦略というと大げさですが、最小単位は「どんな人を採って、入社後にどう育てるか」を1枚に書くことだと自分は考えています。AIで求人票を作る前に、この1枚があるかどうかで、出てくる求人票の質が変わります(ここは自分の提案で、白書の結論ではありません)。

→ 個人の実務・副業への影響

「メタスキルが賃金と関係する」という分析は、AIに作業を任せる時代に、自分の何を伸ばすかの目安になります。


AIツール・アップデート情報

・OpenAI「dots」:常時動くエージェント → 日本で使える時期はまだ不明

GPT-6 Astraで動き、専用のクラウドコンピューターとブラウザーを持ち、4,000以上のアプリにつながります。ChatGPT、テキストメッセージ、Slack、Teamsから連絡できます。対象地域のProとBusiness Premiumで順次提供で、最初の1つは追加料金なし。Enterpriseは管理者が有効にすればベータ版を試せます。

中小企業の目線で見ておきたいのは、任せ方の設計です。操作ごとに「許可」「承認が必要」「ブロック」を決められ、パスワードの変更などは必ず本人がやる作りです。ChatGPT BusinessやEnterpriseのワークスペースの内容は、既定ではモデルの改善に使われません。

・ChatGPT Space/Living Pages/スライドの共同編集 → 定例の資料づくりに

チームとAIの共同作業の場、つないだツールの情報で自動更新できる文書、PowerPointやGoogleスライドに書き出せるスライドの編集機能です。Pro、Business、Enterpriseで使えます。毎週の進捗報告のような定期の仕事をAIに任せる「チームタスク」は、BusinessとEnterpriseです。

・i-web × harutaka AI面接 → 採用管理システムからAI面接を管理

ヒューマネージ社の採用管理システム「i-web」から、ZENKIGEN社のAI面接の招待や結果を管理できるようになりました(9月28日)。価格は公表されていません。

ツール選びのワンポイント:新しいものが一度に20以上出た日は、全部追わなくて大丈夫です。自社でいま使っているサービス(Copilot、ChatGPT Business)に何が起きたかだけ、先に確かめるのがおすすめです。


ほかの動き

ホワイトハウスで、AI企業のトップが自主的な協定に署名(9月29日、報道)

報道によると、文書名は「The White House Accord on Superintelligence」。CBSは、内部での評価や外部の監査などを約束する自主的な内容で、法的な拘束力はないと伝えています。Google、Anthropic、Meta、OpenAI、Nvidiaなどのトップが署名したと報じられています。ホワイトハウスの原文はまだ確かめていません(🔮)。

OpenAIが、1.4兆ドルの評価額で300億ドルの調達を協議中(Bloomberg報道、🔮)

補助金:デジタル化・AI導入補助金2026の6次締切は10月30日(金)17時

事務局のお知らせに、9月28日以降の新しい掲載はありません。


AIが中小企業の採用・現場をどう変えるか

今日の3本に共通するのは、「入れる前に、決めておくことがある」でした。

Copilotでは、新しいモデルが自動で使える状態になる。だから、使わせるモデルを先に決めておく。面接では、AIを入れる前に、今の質問を書き出して点検する。白書は、ツールの前に人材戦略、と書いています。

ひとり人事の方が今日から試せること

面接で聞いている質問を、全部書き出してみてください。10個前後になるはずです。その中に、健康、家族、生い立ちに触れるものがないかを見る。AIに手伝ってもらうなら、「仕事との関係を説明できない質問を挙げて」と頼むだけです。


個人の副業・実務への影響

GPT-6.1 Solは、同じ資料を何度も読ませる作業で試す価値があります。キャッシュ済みの入力が安いので、その差がいちばん出やすいところです。

採用支援の副業をしている人は、面接質問の点検を、相手に提案しやすい小さなメニューとして持っておくと使えます。


今日のまとめ:先に決めてから入れる

今日いちばん気になったのは②でした。

面接録画をAIで解析すると、健康状態や家庭環境を聞いてしまう面接が一定の割合で見つかる。中リスクの面接は、この6年ほどずっと1割前後で、減っていない。AI面接の話になると「AIが公平に評価できるか」に目が行きがちですが、人がしている面接の質問にも、見直す余地があるということです。

①のCopilotの件も、③の白書も、同じ話でした。AIが自動で使える状態になる前に、会社として何を使うかを決める。ツールを入れる前に、どんな人を採ってどう育てるかを決める。順番を逆にしないことが、今日のいちばんの持ち帰りです。


来週の注目ポイント

① 加州の SB 947/AB 1883 の結論(米国時間9月30日が期限) → 10月1日に、州の公式ページの最終の記録を確認します。署名、拒否、何もされずに成立、のどれかが今度こそ出ます。

② GPT-6.1 SolがChatGPTのチャット画面に来るか、dotsが日本で使えるようになるか → 公式は、Solを「Chatではまだ」、dotsを「対象地域で順次」と書いています。日本のBusiness利用者に届く時期を見ます。

③ AI面接・採用代行の各社が、業務運営要領にどう対応するか → PeopleX以外が出るか。人材会社向けを伸ばしているサービスが、職業紹介との線引きをどう説明するかを見ます。

AIは使ってみないと分からない。気になるものがあれば、まず1つだけ試してみてください。


この記事はHIRO(@hiro_tsumugu)のAIニュースまとめシリーズです。 情報は2026年9月30日時点のものです。

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