9月2日のアメリカ株は、3日続いた下げから反発しました。S&P500が+0.46%、ナスダックが+0.45%、ダウは+295ドル。恐怖指数(VIX)も16.34から15.20へ下がって、見た目はきれいな戻りの一日です。
でも業種別の一覧を見た瞬間に、手が止まりました。 11業種のうち9業種が上がっているのに、情報技術(ハイテク)だけが−0.02%で動いていない。エヌビディアが+3.2%も上がった日にです。
さらに中身を開けると、そのハイテクの中でMongoDBという会社が−13.5%、デルが+15.8%で同居していました。業種の数字は「何も起きなかった」と言っているのに、中では真逆のことが同時に起きていた。今日はここを追いかけます。
前回の仮説チェック
昨日(9/1)の記事で立てた3つの仮説を、今日のデータで答え合わせします。
① 仮説: 今日の金利上昇の原因は原油なので、原油が下がれば期待インフレ率(市場が見込んでいる将来の物価上昇率)も下がる トリガー: WTI原油が前日比−0.5%超で下落し、かつ期待インフレ率が2.35%未満 判定対象外: 原油の変動が±0.5%未満の場合、および0.5%超で上昇した場合 結果: ⏳ 判定対象外。期待インフレ率は2.34%で条件を満たしましたが、原油がほぼ動きませんでした(原油ETF「USO」は+0.11%) 学び: 前回「方向を条件にするときは、上・下・横の3方向を必ず埋める」というルールを足したおかげで、原油の数字が最後まで確定しなかったのに、迷わず「対象外」と結論を出せました。実は今日、WTIの終値がソースによって−0.26%と+0.88%に割れて、どちらか決められませんでした。それでも上・下・横の全部に箱を用意してあったので、どちらの数字を入れても「対象外」に落ちる、と機械的に確認できたんです。箱を先に作っておくと、データが欠けても答えが出る。これは想定していなかった副産物でした。
② 仮説: 52週安値(過去1年で一番安い値段をつけた銘柄)の増加はまだ止まらない トリガー: ニューヨーク証券取引所の52週安値銘柄が181以上 無効条件: 181未満 結果: ❌ 否定された。実際は117でした(前日181から64本の減少) 学び: 3日続いていた「市場の中身が壊れていく動き」は、ここで止まりました。同時に52週高値も48→59に増え、値上がり銘柄も834→1,723へ完全に反転しています。前回137で引いて、今回は実績値の181でそのまま引きました。境界を毎回作り直さなかったから、判定で1秒も迷わずに済んでいます。
③ 仮説: 金の下落は実質金利(物価の上昇分を引いた後の、実質的な金利)では説明できないので、実質金利が動かなくても金は下げ続ける トリガー: 10年の実質金利が2.42〜2.46%に留まり、かつ金ETF(GLD)が下落 無効条件: 同じ範囲内で金ETFが上昇 結果: ❌ 否定された。実質金利は2.45%で範囲内でしたが、金ETFは**+1.52%の上昇**でした 学び: 「下げ続ける」という予想は外れました。ただ、仮説の本体はむしろ強くなっています。実質金利は2.44%→2.45%とほぼ同じ場所にいるのに、金は昨日は大きく下げ、今日は+1.52%上げた。同じ金利水準で正反対に動いたわけで、「金は実質金利では説明できない」という違和感は2日連続で残りました。予想は外れて、疑いは深まった。この2つは別々に記録しておきます。
主要指数
・S&P500 7,666.60(+35.13 / +0.46%) ・Nasdaq 26,217.83(+118.05 / +0.45%) ・NYダウ 53,061.95(+295.07 / +0.56%) ・ラッセル2000 2,953.17(+33.03 / +1.13%) ・VIX(恐怖指数) 15.20(−1.14 / −6.98%)
中小型株を集めたラッセル2000(+1.13%)が、大型株の指数より上がっています。ふつうは「景気に前向きな日」のサインです。VIXは投資家の不安の大きさを表す数字で、16.34から15.20へ低下しました。
ただしCNNのFear & Greed指数(市場の感情を0〜100で表す指標)は33.2。昨日の30.9からは改善しましたが、まだ「Fear(恐怖)」の圏内です。見た目のきれいな反発と、投資家の気分は一致していません。
相場を動かした3つのポイント
① 原油が止まった。それだけで金利が止まり、株が戻った
今の相場の根っこには、米国とイランの軍事衝突があります。イランがホルムズ海峡(中東の原油が通る海の通り道)に機雷をまこうとし、米軍が攻撃した——という応酬が続いていて、これが原油高、そして物価高への警戒につながってきました。昨日9月1日は原油が5%以上も急騰し、株は3日続落しています。
今日9月2日に起きたのは、その連鎖が止まったことでした。原油ETF(USO)は+0.11%とほぼ動いていません。新しい物価高の材料が出なかった。すると10年国債の金利は4.79%、2年国債は4.39%で、どちらも前日から0.01%も動きませんでした。
つまり今日は「良いことが起きた日」ではなく、**「悪いことが起きなかった日」**です。上がる理由が消えただけで、下がる理由が新しく出たわけではありません。
→ 僕のルール:反発を見たときは「何が良くなったか」より先に「何が止まったか」を探す。止まっただけの反発は、止まったものが再開したら簡単に戻ります。
② 市場は「利下げ」ではなく「利上げ」を6割で見込んでいる
これは前提として押さえておきたいところです。9月16日の会合について、市場は0.25%の利上げをおよそ6割の確率で見込んでいます(今の政策金利は3.50〜3.75%)。金利を下げる話ではなく、上げる話が主役になっている局面です。
この「6割」は幅を持って読んでください。おおもとのデータ元(CMEのFedWatch)に直接アクセスできず、経由したサービスによって57%〜68%とばらつきがありました。数字の精度は低いですが、「据え置きより利上げが優勢」という向きはどのソースでも一致しています。今日はこの向きだけを使います。
そして今日、民間の雇用調査(ADP)は**+3.8万人**でした。予想の+4.7〜4.8万人を下回る弱い数字です。学校でも教わる普通の理屈なら、雇用が弱い→景気が心配→金利は下がる、となるはずでした。
でも金利は動きませんでした。 雇用の弱さより、物価への警戒のほうが重い。そういう場所に相場が来ている可能性があります。同じ日の午後に出たFRBの地域経済報告も「経済活動は緩やかに増加」「データセンター需要が成長を牽引」と、崩れも過熱も示さない内容でした。
→ 僕のルール:指標が予想を外したときは、株価より先に金利の反応を見る。金利が反応しなかった指標は、その日の相場にとって主役ではなかったと判断します。
③ 上がったのはハイテクではなく、素材・金融・小型株だった
11業種のうち9業種が上がりましたが、順番が普段と違いました。素材が+1.69%、通信・メディアが+1.39%、金融+0.80%、ヘルスケア+0.75%。一方で情報技術は−0.02%で下から2番目、不動産が−0.70%で最下位です。
不動産が下がったのは筋が通っています。不動産は借金をして物件を持つ商売なので、金利が下がらないと苦しい。今日は金利がまったく下がりませんでした。
問題は情報技術のほうです。ナスダックが+0.45%で、エヌビディアが+3.2%も上がった日に、ハイテク業種の数字が動いていない。「ナスダックが上がった日」という見出しの中身は、ハイテク以外が押し上げた日でした。
→ 僕のルール:指数が上がった日ほど、業種別の一覧を上から下まで見る。上位だけ見て「今日は◯◯が買われた」と書くと、下位に起きている異変をまるごと見落とします。
セクターの強弱——「何が買われて、何が売られたか」
上がった業種と下がった業種の並びは、こうなりました(各業種に連動するETFの終値で計算しています)。
素材 +1.69% / 通信・メディア +1.39% / 金融 +0.80% / ヘルスケア +0.75% / エネルギー +0.51% / 生活必需品 +0.33% / 公益 +0.26% / 一般消費財 +0.24% / 資本財 +0.03% / 情報技術 −0.02% / 不動産 −0.70%
昨日9月1日は上昇4・下落7で、電気やガス、薬、食品といった「景気が悪くても使うもの」だけが買われる守りの日でした。今日はそれが完全に裏返っています。
ただ、きれいな「攻めの日」でもありません。素材や金融のような景気に敏感なものと一緒に、生活必需品(+0.33%)や公益(+0.26%)といった守りの業種も上がっています。全部が少しずつ上がった、というのが実際のところです。
構図としては「攻めに切り替わった」ではなく、「昨日売られすぎた分が、広く浅く買い戻された」。
Mag7(超大型テック7社)の動き
・エヌビディア +3.21%(今日のハイテクで唯一のはっきりした上昇) ・メタ +2.47% ・アルファベット(グーグル) +0.63%(広告事業の売却を命じられずに済んだ司法判断が出た日) ・テスラ +0.26% ・アマゾン +0.02% ・アップル −0.05% ・マイクロソフト −0.84%
7社のうち3社がマイナスかほぼゼロ。全体を引っぱったのはエヌビディアとメタの2社だけです。
なおアップルのCEO交代(ジョン・ターナス氏が就任)は9月1日の出来事で、株価が+2.61%上がったのも9月1日です。今日9月2日のアップルは−0.05%でほぼ無風でした。ニュースの記憶と株価の日付は、意外とずれます。
個別株で目立った動き
今日いちばん驚いたのはここです。同じ日に、同じ条件で決算を出した2社が、真逆に動きました。
| 会社 | 決算の中身 | 今日の株価 | |---|---|---| | MongoDB | 利益・売上とも予想超え+通期見通しも上方修正 | −13.54% | | GitLab | 利益・売上とも予想超え+通期見通しも上方修正 | +9.98% | | デル | 予想超え+上方修正(AIサーバーの受注が好調) | +15.81% |
3社とも「予想を上回って、今後の見通しも引き上げた」という同じ条件です。それなのに−13.5%と+10.0%に割れました。MongoDBについては「主力サービスの成長スピードが鈍ってきた」ことが売り材料として挙がっています(これは報道ベースなので、確実とまでは言えません)。
「決算が良ければ株は上がる」は、成り立たない。 頭では知っていましたが、同じ日に同じ条件で真逆の例が2つ並ぶのは初めて見ました。
その他で目立ったのは、パランティア−5.81%(グーグルが防衛向けのAIを発表し、競合になるのではという警戒)、ウーバー+1.61%(全社員の約10%にあたる3,300人の削減を発表)、エジソン・インターナショナル−6.14%(8月31日−23%→9月1日+8.93%→今日−6.14%と、3営業日で乱高下が続いています)。
そして引け後に決算を出した3社は、日中と引け後で株価の向きが逆でした。ブロードコムは日中−0.66%から引け後およそ−5%、スノーフレイクは日中−4.37%から引け後**+23.14%**、HPEは日中+1.89%から引け後−5.16%(いずれも引け後およそ2時間の時点。時間外の値段は動き続けるので、明日の終値とは別物です)。今日の終値には、これらの決算の中身はまだ入っていません。
マクロ環境(大きな経済の流れ)
・10年国債金利 4.79%(前日比 ±0.00%) ・2年国債金利 4.39%(前日比 ±0.00%) ・30年国債金利 5.27%(前日比 ±0.00%) ・ドル円 158.64円(−0.04%・下記注記あり) ・金ETF(GLD) +1.52% ・原油ETF(USO) +0.11%
3つの期間の金利がそろって、前日から0.01%も動いていません。ここまできれいに動かない日は珍しいです。
なおドル円だけは、確かな数字を出せませんでした。調べたソースによって158.64円、158.93円、160.20円とバラバラで、上がったのか下がったのかすら一致しません。為替は24時間動いていて「何時をその日の終わりとするか」がソースごとに違うためです。今日の話の筋にドル円は関わっていないので、確定できないまま置いておきます。
ただし「動かなかった」の中身は、動いていました。
| | 9月1日 | 9月2日 | 差 | |---|---|---|---| | 10年金利(表に出る数字) | 4.79% | 4.79% | ±0.00 | | うち期待インフレ率 | 2.35% | 2.34% | −0.01 | | うち実質金利 | 2.44% | 2.45% | +0.01 |
国債の金利は「これから物価がどれくらい上がると思われているか(期待インフレ率)」と「それを引いた後の実の金利(実質金利)」の足し算でできています。今日は表の数字がゼロなのに、内訳は逆向きに1つずつ入れ替わっていました。
昨日9月1日は、金利の上昇分がまるごと期待インフレ率でした(実質金利はゼロ)。今日は合計ゼロで中身だけ交換。2営業日で構図が変わっています。
経済指標
・民間雇用(ADP・8月):+3.8万人(予想+4.7〜4.8万人)→ 予想を下回る ・製造業の新規受注(7月):+0.9%(予想+0.6%)→ 予想を上回る ・耐久財受注(7月・確定値):+1.1%
雇用は弱く、製造業は強い。方向がそろっていません。それも金利が動かなかった理由の一つかもしれませんが、これは自分の推測です。
テクニカルで見る今の位置
今日はチャート分析ツール(TradingView)が使えず、RSIやMACDといった指標は取れていません。代わりに、公開されている数字だけで今の位置を確認します。
・S&P500連動ETF(SPY) 765.16(+0.44%) ・ナスダック連動ETF(QQQ) 709.24(+0.23%) ・小型株ETF(IWM) 294.01(+1.18%) ・VIX 15.20(8月28日の14.43に近い水準まで低下)
そして市場の「中身」の数字です。
・値上がり1,723 / 値下がり1,029(昨日は834 / 1,931で真逆) ・52週高値59 / 52週安値117(昨日は48 / 181。ニューヨーク証券取引所の単体集計) ・出来高はニューヨーク証券取引所の主要銘柄で+0.1%、同取引所の全銘柄合計では−2.5%
ここで引っかかったのは最後の行です。値幅は戻った。中身の広がりも戻った。でも出来高だけが増えていない。 3つのうち2つだけが戻っている状態です。
売られすぎた分を買い戻すだけなら出来高は増えません。新しいお金が入ってきたなら増えるはずです。今日は前者に見えます。ただ、これは1日では決められないので、明日の観測ポイント②に落とします。
全体像:業種の数字1つでは、中で起きていることは見えない
今日の相場は「新しい悪材料が出なかった日」として理解するのが、いちばん素直だと思っています。米国とイランの衝突 → 原油高 → 物価への警戒 → 「次は利上げ」(およそ6割)という連鎖が続いてきて、今日はその起点である原油が止まった。だから金利が動かず、3日続落の反動が出た。順番としてはこうです。
ただ中身は素直ではありません。指数を押し上げたのは素材・金融・小型株で、情報技術は−0.02%。そのハイテクの中ではエヌビディア+3.2%とMongoDB−13.5%が同居していました。
こういう相場で僕が意識しているのは、「戻った」という言葉を、値幅・中身の広がり・出来高の3つに分けて確認することです。今日は値幅(+0.46%)と広がり(52週安値181→117)は戻りましたが、出来高は増えていません。3つのうち2つだけが戻っている状態を「回復」とひとことで呼んでしまうと、明日それが崩れたときに、何が違ったのか自分で説明できなくなります。
今日の迷い・判断メモ
迷ったポイント: 記事の切り口を「ハイテクの分裂」にするか、「金利が0.01%も動かなかった」にするかで、かなり長く迷いました。金利がまったく動かないのは珍しいし、内訳だけ入れ替わっているのも面白い。数字としてはこちらのほうが珍しい現象です。
結局どう考えたか: ハイテクを選びました。理由は、金利のほうは自分がすでに3日連続で追いかけているテーマだからです。昨日「名目の上昇が全額インフレ期待だった」と書いた続きとして書けば、たしかにきれいにつながります。でも、つながりが良いというだけで選ぶと、毎日同じところしか見なくなる気がしました。今日いちばん自分の予想を裏切ったのは、業種一覧を見て「情報技術がマイナス」と気づいた瞬間のほうです。そちらを主役にしました。
後から振り返って: 判断は維持します。ただ、書き終わってから1つ危ないところに気づきました。僕は最初、「AIのハードは買われ、ソフトは売られた」というきれいな説明を書きかけていたんです。エヌビディア、オラクル、マイクロン、デルが上がって、MongoDB、パランティア、スノーフレイク、アドビが下がっているので、それっぽく見えました。
でも並べ直したら、ブロードコムもAMDもアリスタもハード側なのに下がっていて、GitLabはソフト側なのに+9.98%です。説明が成立していませんでした。危なかったのは、最初に思いついた説明に合う銘柄だけが目に入っていたことです。反例を探しにいかなければ、そのまま書いていました。今日は「分裂している」という事実までで止めて、理由は書きません。
自分なら何を確認してから動くか
- 業種別の一覧は、上位3つではなく11業種すべてを見る。今日は下から2番目に異変がありました。上位だけ見ていたら「素材と通信が買われた日」で終わっていたはずです。
- 「戻った」を、値幅・中身の広がり・出来高の3つに分けて数える。今日は2つだけ。3つ揃うまでは、反発と回復を別の言葉として使い分けます。
- 説明を思いついたら、先に反例を探す。今日の「ハード対ソフト」は、反例を3つ見つけた時点で捨てました。思いついた説明に合う例を集める作業は、確認ではなく補強です。
- 同じ名前の指標でも、集計している場所が違えば別物として扱う。今日、52週安値の数字を後から確かめたら、ある通信社は「290」と報じていました。僕が使った117とは2.5倍違います。調べると、僕はニューヨーク証券取引所だけを数えていて、通信社は複数の取引所をまとめて数えていました。どちらも間違いではなく、数えている範囲が違うだけでした。ちなみにナスダック単体では317→240、4つの取引所を合計すると762→505で、どの範囲で数えても減っています。結論は変わりませんでしたが、範囲を書かずに「117」とだけ記録していたら、明日の自分が別の範囲の数字と比べて、間違った判定をしていたはずです。
明日の観測ポイント
次の取引日は9月3日(木)です。翌9月4日(金)に8月の雇用統計、9月7日(月)はレイバーデーで休場、9月16日(水)にFOMC(金融政策を決める会合)という並びになります。
① 仮説: 金利が動かなかったのは原油が止まったからなので、原油が再び動けば金利も動く
トリガー: 9月3日に原油ETF(USO)が前日比±1.0%を超えて動き、かつ10年国債金利が0.03%以上動く → 「原油が金利を動かしている」を自分のルールとして固定する
無効条件: USOが±1.0%を超えて動いたのに、10年金利の変動が0.02%以内 → 金利を動かしているのは原油以外だと考え直す
判定対象外: USOの変動が±1.0%未満の場合(上下どちらも)
→ 僕のルール:原油は判定にWTIの終値を使わない。原油ETF(USO)の終値を使う。今日、WTIの終値がソースによって−0.26%と+0.88%に割れて、最後まで確定できませんでした。自分が確実に実測できる数字を、判定の物差しに固定します。
② 仮説: 出来高を伴わない買い戻しなので、中身の改善は続かない
トリガー: 9月3日にニューヨーク証券取引所の52週安値が117を超えて増加し、かつ値下がり銘柄が値上がり銘柄を上回る → 今日の反発は1日で終わる買い戻しだったと判断する
無効条件: 52週安値が117以下に減り、かつ出来高が今日の11.67億株を超える → 値幅・広がり・出来高の3つが揃い、反発の質が変わったと判断する
判定対象外: 52週安値は減ったが、出来高が11.67億株未満(=今日と同じ「2つだけ揃った」状態が続く場合)
→ 僕のルール:境界は前日の実績値そのままで引く。今日は181で引いて迷わず判定できました。同じやり方を続けます。
③ 仮説: ハイテク業種が動かなかったのは中身の分裂によるもので、分裂は1日では終わらない
トリガー: 9月3日にハイテク業種(XLK)の変動が**±0.5%以内に収まり、かつエヌビディア・マイクロソフト・ブロードコム・オラクル・パランティアの騰落率の最大と最小の差が5%以上** → 「業種が動かない=中身も動いていない」という読み方をはっきり捨てる
無効条件: XLKが±0.5%以内で、上位銘柄の差も3%未満 → 今日の分裂は一時的なものだったと整理する
判定対象外: XLKが±0.5%を超えて動いた場合
→ 僕のルール:業種の数字を見たら、必ず上位銘柄の騰落幅もセットで見る。今日−0.02%だけを見ていたら、「ハイテクは何も起きなかった日」と記録して終わっていました。実際には−13.5%と+3.2%が同じ箱の中にいました。
明日この仮説がどうなったか、また振り返ります。気になることがあればコメントで。
今日の3語メモ
「エヌビディア+3.2%でもハイテク業種は−0.02%」「10年金利が0.01%も動かず、内訳だけ入れ替わり」「同じ好決算で−13.5%と+10.0%に分かれた」
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この記事はjiyon(@jiyon_kizuku)の相場振り返りシリーズです。 投資判断は自己責任でお願いします。データは2026年9月2日時点のものです。
