11のセクターのうち、8つが上がりました。それでもS&P500は−0.28%で終わっています。
上がったセクターの数だけ見れば、今日はいい日でした。生活必需品が+1.70%、金融が+1.29%、公益が+1.05%。下がったのは資本財、エネルギー、テクノロジーの3つだけです。それでも指数が負けたのは、下がった側にとんでもなく重いものが混じっていたからでした。
そして、そのテクノロジーを下げた1本のニュースが、同じセクターの中で正反対の結果を生んでいます。
前回の仮説チェック
仮説①: いま金を動かしているのは実質金利(物価の上昇分を差し引いた、本当の意味での金利)ではなく、ドルと米国の財政に対する見方である トリガー: 実質金利が上昇または横ばいのまま、金が上げ続ける 無効条件: 実質金利が下がると同時に金が上がる 結果: ❌ 否定された 学び: 10年の実質金利は2.40%→2.38%で2bp(0.02%)下がり、金は+0.79%上がった。無効条件のほうが成立した。今日に限れば、金は「金利が下がったから上がった」で説明がつく普通の動きだった
仮説②: テクノロジーセクターの符号と、その中の大型3社(アップル・マイクロソフト・エヌビディア)の勝敗が逆を向くのは構造的である トリガー: 8月24日もセクターの符号と3社の勝敗が逆になる 無効条件: 符号と勝敗が一致する 結果: ✅ 確認された 学び: テクノロジーは−1.78%で11セクター中の最下位。一方で3社はアップル+0.32%、マイクロソフト+0.84%、エヌビディア−2.91%の2勝1敗。しかも今日は「なぜ逆を向いたのか」の中身まで見えた(後述の①)
仮説③: 木曜の下げからの回復は「全面回復」ではなく、業種の入れ替わりである トリガー: ウォルマートが103ドル台に留まったまま、ダウが8月19日の53,463ドルを回復する 無効条件: ウォルマートが反発して戻す 結果: ❌ トリガーは成立せず 学び: ウォルマートは103.70ドル→106.49ドル(+2.69%)で103ドル台を離れ、ダウは53,417.16ドルで8月19日の53,463.05ドルに45.89ポイント届かなかった。両方の条件が外れている。ただしウォルマートは下げる前の114.30ドルに対してまだ−6.8%で、「戻した」と言うには早い。自分で決めたトリガーが、後から見ると条件を細かく決めすぎていた
主要指数
・S&P500 7,652.86(−21.51 / −0.28%) ・Nasdaq 25,980.19(−200.26 / −0.76%) ・NYダウ 53,417.16(+140.15 / +0.26%) ・ラッセル2000 2,995.08(−22.79 / −0.76%) ・VIX(恐怖指数) 15.85(+0.72 / +4.76%)
VIXは「これから1ヶ月で株価がどれくらい揺れそうか」を数字にしたものです。20を超えると不安、15前後だと落ち着いている、というのが目安。今日は+4.76%と上がりましたが、水準は15.85なので落ち着いた範囲のままです。指数が下がった日にVIXが跳ねなかったということは、市場全体が怖がったわけではないということになります。
Fear & Greed指数(投資家が強気か弱気かを0〜100で表す指標)は、今日はCNNの公式ページに到達できず、他の情報源も55・55.2・56とバラバラでした。数字が確定できないので、この記事では使いません。
代わりに、自分で数えられる「幅」を2つ出しておきます。11セクター中8つが上昇。ダウを構成する30銘柄のうち19が上昇。 どちらも実際のデータから直接計算したものです。
相場を動かした3つのポイント
① 同じ1本のニュースで、買う側は上がり、売る側は6%下げた
アップルが、中国のCXMTとYMTCという会社からメモリ(データを一時的に置いておく部品と、写真や動画を保存しておく部品)を仕入れることを検討している、という報道が出ました。この1本で、これまでアップルに部品を売ってきた側が総崩れになっています。シーゲイト−6.51%、サンディスク−6.45%、マイクロン−5.83%、ウエスタンデジタル−5.24%。4社そろって5%以上の下げです。ところが、仕入れ先を変えようとしている当のアップルは+0.32%で上がりました。安く買えるようになる側と、安く買われる側が、同じニュースで正反対に動いた形です。韓国でサムスンが株主への還元計画への失望から8%台の下落になったこと、中国のメモリ企業が上場を申請したことも重なりました。
→ 僕のルール:ニュースを読むときは「誰の財布から誰の財布に移る話か」を先に決める。「アップルが中国製を使う」は、それだけ読むと良いのか悪いのか分からない。買う側にとっては原価が下がる話で、売る側にとっては売上が消える話。同じ事実でも、立っている場所で符号がひっくり返る
② 8つのセクターが上がって、それでも指数は下がった
上がったのは生活必需品+1.70%、金融+1.29%、公益+1.05%、通信+0.83%、不動産+0.55%、一般消費財+0.24%、素材+0.07%、ヘルスケア+0.05%の8つ。下がったのは資本財−0.69%、エネルギー−0.83%、テクノロジー−1.78%の3つだけです。数だけなら8勝3敗の勝ちなのに、S&P500は−0.28%でした。ここで計算してみます。テクノロジーを除いた10セクターの平均は+0.43%。テクノロジーだけが−1.78%。指数が−0.28%に着地するには、テクノロジーの割合がだいたい32%ないと数字が合いません(10セクターの平均を単純に足して割ったざっくり計算なので、正確な割合ではありません)。S&P500の3分の1がテクノロジーということです。
→ 僕のルール:「今日は買われた」「今日は売られた」を、上がった業種の数だけで判断しない。数と重さは別々に数える。8勝3敗で負けることがあるのが指数なので、勝敗表を見た次は必ず「その1敗はどれくらい重いのか」を確認する
③ ダウだけがプラス。ただし中身は3銘柄が全部やっていた
ダウは30社の株価をそのまま足して、決まった数字(除数)で割って出す指数です。時価総額ではなく株価そのもので効き方が決まるので、1株が高い銘柄ほど指数を大きく動かします。この除数の公式な値が見つからなかったので、今回は逆算しました(やり方は後述)。出てきた答えが0.168248。これを使って計算すると、ダウの+140.15ポイントの内訳が見えます。ビザ+67.58、ユナイテッドヘルス+51.41、トラベラーズ+41.43。この3社だけで+160.42ポイントあり、ダウ全体の上げ幅+140.15ポイントの114%です。つまり残り27社を合計するとマイナスでした。逆にキャタピラーは1社だけで−100.33ポイント。1株828ドルの銘柄が−2.04%動くと、これだけ効きます。
→ 僕のルール:指数がプラスで終わった日ほど、上位3銘柄が全体の何%を占めていたかを数える。100%を超えていたら、その日は「相場が上がった」ではなく「数社が上がった」と書く。今日は114%だった
セクターの強弱——「何が買われて、何が売られたか」
上位:生活必需品+1.70% / 金融+1.29% / 公益+1.05% 下位:資本財−0.69% / エネルギー−0.83% / テクノロジー−1.78%
食品・日用品(生活必需品)と電気ガス(公益)は、景気が悪くなっても売上が減りにくいので「守りの業種」と呼ばれます。この2つが上位にいて、値動きの大きいテクノロジーが最下位。教科書どおりの「守りに寄せる日」の並びです。
ただし今日は、その守りに寄せた理由が景気不安ではありませんでした。金利はむしろ下がっていて、経済指標の発表もゼロ。マクロには株を売る材料が見当たりません。守りに買いが来たのではなく、攻めから逃げた資金が守りに置かれた、という順番のほうが説明としてしっくりきます(これは仮説です)。
構図の一言:悪いニュースがあったのはテクノロジーだけ。他は消去法で買われた。
Mag7(超大型テック7社)の動き
・メタ 559.02ドル(+1.66%)——7社で最も強い ・アマゾン 262.07ドル(+1.33%) ・アルファベット 348.06ドル(+0.94%) ・マイクロソフト 487.31ドル(+0.84%) ・アップル 310.34ドル(+0.32%)——今日の下げの震源なのにプラス ・エヌビディア 208.48ドル(−2.91%)——7営業日連続の下落 ・テスラ 348.95ドル(−3.83%)——7社で最も弱い
5勝2敗です。テクノロジーが最下位の−1.78%だった日に、その中の最大手7社が5勝2敗。ここが今日いちばん大事なところで、セクターを下げたのはメモリ4社であって、大型テックではありませんでした。前回立てた仮説②が確認されただけでなく、その仕組みまで見えた日です。
エヌビディアは8月14日から数えて7営業日連続の下げ。8月13日の225.30ドルから208.48ドルまで、累計−7.47%です。1日あたりの下げ幅を並べると−0.06%、−0.07%、−2.34%、−0.99%、−0.33%、−0.98%、−2.91%。直近が一番大きいという並びになっています。決算は8月26日(水)の引け後です。
個別株で目立った動き
・シーゲイト 794.65ドル(−6.51%) ・サンディスク 1,493.12ドル(−6.45%) ・マイクロン 910.43ドル(−5.83%) ・ウエスタンデジタル 435.38ドル(−5.24%)
4社とも、アップルの中国調達検討の報道が理由と報じられています。半導体全体を表すSMHというETFは−2.43%、フィラデルフィア半導体指数(SOX)は−2.70%でした。メモリ4社の下げ幅(5〜6.5%)に比べると半導体全体の下げは浅く、半導体が全部売られたのではなく、メモリだけが売られたことが数字からも分かります。
決算では、PDDホールディングス(中国のEC企業)が1株利益は予想18.35元に対して19.33元(約2.85ドル)で上回ったものの、売上は予想1,139.0億元に対して1,123.6億元(約166億ドル)で届かず、株価は−1.48%。この数字は人民元建てです(株価情報サービスの表示ではドル記号が付いていることがあるので、桁を見て気づけるようにしておきます)。シャオペン(中国のEV)は両方とも予想に届かず−8.53%でした。S&P500に入っている大型企業で今日決算を出したところは、調べた範囲では見つかりませんでした。
面白い視点をひとつ。サンディスクは1株1,493ドル、シーゲイトは794ドルです。仮にこの2社がダウに入っていたら、今日の下げ幅(−102.96ドルと−55.35ドル)は、あとで出てくる除数0.168248で割ると合わせて約941ポイントの押し下げになります。実際のダウは+140ポイントでしたから、この2社が入っているかいないかだけで、同じ日の見え方がまるごとひっくり返る計算です。ダウに何が入っているかは、ダウの数字そのものより重い情報かもしれません。
マクロ環境(大きな経済の流れ)
・米10年債利回り 4.70%(−4bp) ・米2年債利回り 4.24%(変わらず) ・10年−2年の差 0.46%(前営業日0.50%から縮小) ・10年の実質金利 2.38%(−2bp) ・10年の期待インフレ率 2.32%(−2bp) ・金(GLDというETF) +0.79% ・WTI原油 約84.9ドル(約−2.5%) ・ドル指数 約98.97(ほぼ動かず) ・ドル円 約159.1円(ほぼ動かず)
10年金利が4bp(0.04%)下がりました。この中身を分けると、実質金利が−2bp、期待インフレ率が−2bpで、ちょうど半分ずつです。金利には「物価が上がりそうだから上がる分」と「景気の実力で上がる分」の2種類があって、今日はその両方が均等に下がりました。片方だけが動いた日ではないので、金利の意味が変わったわけではありません。
金は+0.79%。前回、金と実質金利のズレを仮説にしていましたが、今日は実質金利が下がって金が上がるという普通の組み合わせでした。
経済指標は今日、発表なしです。 PCE(物価の指標)とGDPの改定値は、どちらも8月26日(水)です。ここは調べていて一度引っかかった部分で、ある情報源が「8月27日(水)」と書いていました。ただ2026年8月27日は木曜日なので、日付と曜日が矛盾しています。米国商務省の公式スケジュールで確認したところ、正しくは8月26日(水)でした。
FedWatch(次の会合で金利がどうなるかの市場の見方を示すもの)は、情報源によって「利下げ57.6%」と「据え置き68.4%」で真逆に割れていました。CMEの公式ページには到達できなかったので、この記事では数字を使いません。分かるのは「見方が割れている」ということだけです。
テクニカルで見る今の位置
今日はETF(指数に連動する投資信託のようなもの)の終値と出来高だけを見ます。移動平均線やRSIは今回チャートから読み取っていないので、書きません。
・DIA(ダウ) 533.65ドル(+0.27%) ・SPY(S&P500) 763.47ドル(−0.29%) ・IWM(ラッセル2000) 297.97ドル(−0.66%) ・QQQ(Nasdaq100) 706.32ドル(−1.00%) ・SMH(半導体) 546.80ドル(−2.43%)
上から順に、ハイテクの色が薄いものほど強く、濃いものほど弱いという、きれいな一直線になっています。ここまで順番がそろう日は珍しいです。
出来高で気づいたこと。QQQは前営業日の約3,300万株から約3,700万株に増え、SPYは約3,900万株から約3,200万株に減りました(出来高は集計する取引所の範囲によって情報源ごとに1〜3%ずれるので、概数で書いています。増えた・減ったの向きはどの情報源でも同じでした)。売りが集中したのはナスダック側で、S&P500のほうはむしろ商いが細っています。下げた日に出来高が減っているというのは、積極的に売られたというより「買い手が引っ込んだ」に近い状態かもしれません(これは自分の解釈です)。
※投資判断は自己責任でお願いします。
全体像:幅は良かったのに、重い1つに負けた日
金利は下がり、経済指標の発表はなく、金は上がりました。株にとって悪くない環境です。実際、11セクター中8つが上昇しています。それでもS&P500が−0.28%で終わったのは、下がった3つのうちテクノロジーが−1.78%と大きく、しかも指数の3分の1を占めているからでした。
そのテクノロジーを下げたのは、大型テックではなくメモリ4社です。震源はアップルが中国製メモリの調達を検討しているという1本の報道。買う側のアップルは上がり、売る側の4社は6%前後下がりました。ダウだけがプラスで終われたのは、テクノロジーの割合が小さいことに加えて、ビザ・ユナイテッドヘルス・トラベラーズという株価の高い3社がそろって上がったからです。この3社だけで、ダウの上げ幅の114%を占めていました。
こういう相場で僕が意識しているのは、「今日は下げた」の主語を、指数ではなく銘柄群まで下ろすことです。今日を「ハイテク安の日」とだけ覚えると、来週アップルの決算を見るときに間違えます。正確には「メモリ安の日で、アップルは上がった日」でした。イラン制裁の強化や、カナダ製品への50%関税という報道もありましたが、それが今日の下げの主因だと言える材料は見つかりませんでした(これは仮説の域を出ません)。
今日の迷い・判断メモ
迷ったポイント: ダウの寄与を計算するのに必要な除数が、公式の数字を探しても見つかりませんでした。前回(8月21日)は同じ理由で計算を諦めています。今回は逆算してみることにしたのですが、最初に組んだ30銘柄では計算が合いませんでした。3つの式——「8月24日の株価合計÷53,417.16」「8月21日の株価合計÷53,277.01」「株価の変化の合計÷140.15」——のうち、最初の2つは小数第4位までそろうのに、3つ目だけが7.7%ずれる。2つ合ったから正しいと判断して先に進むか、3つ目が合わないことを重く見るかで迷いました。
結局どう考えたか: 3つ目を重く見て、構成銘柄が間違っている可能性を疑いました。ダウ連動ETFの保有一覧を調べたらアルファベットが入っていて、自分のリストになかった。そこで候補7銘柄を1つずつ外して総当たりしたところ、ベライゾンを外した30銘柄のときだけ、3つの式が小数第6位まで完全に一致しました(0.168248)。この組み合わせで計算した各社の押し上げ・押し下げを合計すると、ぴったり+140.15ポイントになります。実際のダウの上げ幅と一致したので、これで確定としました。
後から振り返って: 判断は維持します。書いたあとに調べ直したら、指数を運営しているS&P Dow Jones Indicesが2026年6月29日付でベライゾンをアルファベットに入れ替えていたという発表が実際にありました。計算だけで正解に行き着いた形ですが、先に「入れ替えの発表がなかったか」を調べていれば5分で終わった話でもあります。逆算は最後の手段であって最初の手段ではない、というのが正直な反省です。
そのうえで学んだのは、検算が2つ合っても、3つ目が合わなければ通してはいけないということでした。2つの式はどちらも「株価の合計÷指数」という同じ形なので、実は独立していません。同じ間違いを2回するだけです。3つ目の「変化」の式だけが、本当の意味で独立した確認になっていました。危なかったのは、最初に「2つ一致した」で満足しかけたことです。
自分なら何を確認してから動くか
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メモリ4社について: 今日の下げが「アップルという1社の調達先が変わる話」なのか「中国メーカーが世界で価格を壊す話」なのかを分けて確認します。前者なら影響は限定的で、後者なら業界全体の値段の問題になる。アップル以外のスマホ・PCメーカーが同じ動きをしたという報道が出るかどうかが分かれ目です
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エヌビディアについて: 7営業日連続安ですが、下げ幅の推移を見ると直近が一番大きい。決算前の様子見なのか、見方そのものが変わり始めているのかは、8月26日の決算までは判断しません。決算を待たずに理由を決めつけない、これだけ守ります
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ダウについて: 明日以降も上位3銘柄で上げ幅の100%を超えるようなら、ダウの数字を「米国株全体」の話として使うのをやめます。ダウが上がった日は、必ず上位3社の割合を数えてから読む
明日の観測ポイント
① 仮説: セクターの符号と、その中の最大手の符号がずれるのは、セクターの中に「買う側」と「売る側」が同居しているからである
トリガー: 8月25日もテクノロジーがマイナスで、かつアップルかマイクロソフトがプラスで終わる → 構造の話として扱う
無効条件: セクターと最大手の符号がそろう → 今日のアップルとメモリ4社の逆行は、単発のニュースが起こした一日限りの出来事だった
→ 僕のルール:「◯◯セクターが下げた」と書くときは、そのセクターの中で上がった銘柄を1つは探してから書く。全部が下がっている日と、重い銘柄だけが下がっている日は、次の日の意味がまったく違う
② 仮説: 上がったセクターが過半でも指数がマイナスになる日は、テクノロジーの割合が3割ある限り繰り返し起きる
トリガー: 8月26日のエヌビディア決算のあと、上昇セクター数と指数の符号がもう一度ずれる → 割合の構造として扱う
無効条件: 上昇セクターが過半のとき指数も必ずプラスになる → 今日はたまたまだった
→ 僕のルール:セクターの勝敗表を見たら、その日の指数の数字と符号が合っているかを必ず突き合わせる。合っていない日はメモに残して、月末に何回あったか数える
③ 仮説: エヌビディアの7営業日連続安は、決算前のポジション整理であって業績の見方が変わったわけではない
トリガー: 8月26日の決算後にエヌビディアが上昇に転じる → 決算前の需給だったと判断する
無効条件: 決算の内容が予想を上回っても下げ続ける → 需給ではなく、AI投資そのものへの見方が変わり始めている
→ 僕のルール:連続安は日数ではなく、1日あたりの下げ幅が広がっているかで見る。今回は最後の1日が−2.91%で最大でした。日数を数えるだけだと「そろそろ止まる」と勘違いします
8月26日(水)は、PCE(物価の指標)の発表とエヌビディアの決算が同じ日に重なります。その翌日からジャクソンホール会議(世界の中央銀行が集まる会合)で、ウォーシュ議長の初めての基調講演は28日の予定です。今日は期待インフレ率が−2bpと下がったので、PCEでここが動くかどうかが、金利の意味が変わる分かれ目になります。
明日この仮説がどうなったか、また振り返ります。気になることがあればコメントで。
今日の3語メモ
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「同じ知らせで、買う側は上がった」:アップルが中国製メモリの調達を検討との報道で、シーゲイト−6.51%、サンディスク−6.45%、マイクロン−5.83%、ウエスタンデジタル−5.24%。そしてアップルは+0.32%。ニュースを読むときは「誰の財布から誰の財布へ移る話か」を先に決める。良い悪いは、立っている場所で反転する
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「8勝3敗で、指数は負けた」:上がったセクターは8つ、下がったのは3つ。それでもS&P500は−0.28%。テクノロジー1つが−1.78%で、指数の3分の1を占めているから。勝敗表を見た次は、その1敗の重さを必ず数える
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「2つ合っても、3つ目で落ちた」:ダウの除数を逆算するとき、2つの式は一致したのに3つ目だけ7.7%ずれた。構成銘柄を組み直したら3つとも小数第6位まで一致し(0.168248)、後から6月29日のベライゾン→アルファベットの入れ替え発表で裏が取れた。同じ形の式を2回解いても、それは独立した検算ではない。形の違う3つ目が合うまで、答えを使わない
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Jiyonは「AIで相場をどう読むか」の試行錯誤の記録です。 事業や個人資産にAIをどう取り込むかを体系で学びたい方は、TSUMUGU(Hiro)のメルマガをどうぞ。 → https://be-sunao.com/tsumugu/
この記事はjiyon(@jiyon_kizuku)の相場振り返りシリーズです。 投資判断は自己責任でお願いします。データは2026年8月24日時点のものです。
主要指数5系列(ダウ・S&P500・ナスダック・ラッセル2000・VIX)は「前営業日終値±前日比=当日終値」の検算を通過しています。加えて、使用したチャートツールが返す8月21日の終値が、確定済みの8月21日のデータと全系列で完全一致することを確認したうえで、そこから1営業日進めて8月24日のバーを特定しました。ラッセル2000は別の株価APIでも小数まで同じ値を確認しています(当初1つの情報源が示した2,999.56という値は、2系統の実測と合わなかったため採用していません)。Mag7の7銘柄とメモリ4社は、チャートツールと株価サイトの2系統で独立に照合し、全銘柄が小数まで一致しました。ダウの除数は公式値ではなく、本文に書いた3つの式から逆算した値です。逆算で導いた構成銘柄(ベライゾンが外れてアルファベットが入っている)は、S&P Dow Jones Indicesが2026年6月29日付で発表した入れ替えと一致することを後から報道で確認しました。PDDホールディングスの決算数値は人民元建てです。出来高は集計範囲によって情報源ごとに1〜3%の差があるため概数で記載しています。金利(名目・実質)は米財務省の公式CSV、期待インフレ率は米セントルイス連銀(FRED)の公式CSVを直接取得しています。金はETFの終値(+0.79%)と報道の現物値(+0.76%)の2系統が一致した範囲で記載し、先物の値(+2.71%)は収集した時点でまだ取引が続いており確定していなかったため使っていません。原油・ドル指数・ドル円も同じ理由で概数としています。恐怖強欲指数、値上がり値下がり銘柄数、出来高の合計、9月の会合の利下げ確率は、一次情報に到達できないか情報源が食い違ったため、数値を記載していません。セクター別の騰落率はS&P500の各セクターETFの終値から自分で計算したもので、首位(生活必需品)と最下位(テクノロジー)の顔ぶれは別の集計方法による情報源とも一致しました。
