10年金利が5bp(0.05%)上がりました。金利が上がると、利息を生まない金は不利になります。持っているだけでコストがかかる計算になるからです。
でも8月21日、金は+1.9%上がりました。
同じ日、電気・ガス株は-2.28%で11業種の最下位。こちらは金利上昇に素直に反応しています。つまり同じ金利の動きに対して、片方は従い、片方は無視した日でした。
前回の仮説チェック
先に断っておくと、8月19日と20日の記事を書いていないので、3営業日ぶんが空いています。①と③は直接の答え合わせになりません。判定できるのは②だけです。
仮説①: 8月18日の半導体の下げは「積み上がりの解消」であり、上がっていた順に下げるというルールがまだ効いている トリガー: 年初来リターンが大きい銘柄の下落率が、小さい銘柄を上回る 結果: ⏳ 未確定 学び: 3営業日空いたので、そもそも検証できる設計になっていなかった。仮説は「翌日」を前提に立てているのに、記事を毎日書かないと検証窓が消える。仮説の質以前に、記録の連続性が前提条件だった
仮説②: テクノロジーセクターの騰落とMag7の勝敗が逆を向くのは、セクター指数の中で半導体の比重が効きすぎている構造的な話である トリガー: セクターの符号とMag7の勝敗(3勝以上か否か)が逆になる 結果: ❌ 否定された 学び: 8月21日はテクノロジーセクター+0.11%、Mag7は4勝3敗。どちらもプラスで符号が一致したので、無効条件に当たる。ただし否定された理由が想定と違った
②については、なぜ外れたかのほうが大事でした。
Mag7の7社は、実は3つのセクターに分かれています。テクノロジーに入っているのはアップル・マイクロソフト・エヌビディアの3社だけ。グーグルとメタはコミュニケーション、アマゾンとテスラは一般消費財です。
つまり僕は「テクノロジーセクター」と「Mag7全体」という、最初から噛み合っていない2つを比べていました。テスラが+5.14%上がってMag7が勝ち越しても、テスラはテクノロジーセクターに入っていないので、セクターの数字は1ミリも動きません。
テクノロジーに入っている3社だけで見ると、アップル-0.63%、マイクロソフト+0.43%、エヌビディア-0.98%で1勝2敗。セクターはプラスなのに中の大型3社はマイナス優勢、という前回と同じ形は実は残っていました。支えていたのはオラクル+3.10%、ソフトウェアのセールスフォース+1.82%、ブロードコム+1.21%、AMD+0.81%です。
しかも前回は「半導体の比重が効きすぎている」と書きましたが、今回の半導体(ブロードコム・AMD)はプラス側でした。理由の説明も間違っていたことになります。
主要指数
・S&P500 7,674.37(+33.21 / +0.43%) ・Nasdaq 26,180.45(+113.29 / +0.43%) ・NYダウ 53,277.01(+517.80 / +0.98%) ・ラッセル2000 3,017.87(+25.44 / +0.85%) ・VIX(恐怖指数) 15.13(-0.88 / -5.50%)
VIXは市場が「この先どれくらい値動きが荒れそうか」を示す数字です。20を超えると不安が強い状態、15前後は落ち着いた状態と言われます。15.13まで下がったので、market全体としては警戒が緩んだ1日でした。
ダウだけが+0.98%と他の倍以上動いています。指数によって差が出るときは、経済全体の話ではなく銘柄の構成の話であることが多いです。ここは後で分解します。
相場を動かした3つのポイント
① 金利が上がった。ただし上がったのは「実質」のほうだけ
この日発表されたS&P Globalの8月のPMI速報(企業の購買担当者に景況感を聞いた調査。50が好不況の境目)で、サービス業が56.8。市場予想の54.0を大きく上回りました。製造業とサービス業を合わせた総合は56.0で、52カ月ぶりの高さです。
景気が強いと分かると、利下げを急ぐ理由が減ります。それで10年金利は4.69%から4.74%へ、5bp上がりました。
ここからが今日の一番大事なところです。金利は2つの部品でできています。「実質金利」と「期待インフレ率」です。物価が上がりそうだから金利が上がるのか、経済が強いから金利が上がるのかで、意味がまったく違います。
分解するとこうでした。
| 項目 | 8/20 | 8/21 | 変化 | |---|---|---|---| | 10年金利(名目) | 4.69% | 4.74% | +5bp | | うち実質金利 | 2.35% | 2.40% | +5bp | | うち期待インフレ率 | 2.34% | 2.34% | 0bp |
上がった5bpの全額が実質金利で、期待インフレ率は1bpも動いていません。物価警戒で上がった金利ではなく、経済の強さで上がった金利です。
ちなみに2.40 + 2.34 = 4.74 と、足し算がぴったり合っています。この2つは米国財務省とセントルイス連銀という別々の役所が出しているデータなので、別の場所から取った数字が一致したということです。
→ 僕のルール:金利が動いた日は、必ず実質と期待インフレに割ってから意味を決める。同じ「+5bp」でも、物価警戒なら株にはマイナス、景気の強さなら株にはプラスで、翌日の見方が正反対になる
② 同じ金利上昇に、電気ガス株は従い、金は無視した
実質金利が上がると分かりやすく困るのが、電気・ガス・水道などの公共インフラ株です。この業種は成長は遅いけれど配当が安定しているので、債券の代わりとして買われています。債券の利回りが上がると、わざわざ株で持つ理由が減って売られます。
8月21日、電気ガス株(XLU)は-2.28%で11業種の最下位でした。教科書どおりの反応です。
一方で金は+1.9%。金の値段そのもの(4,602.66ドル)と、金に連動するETFのGLD(+1.95%)という別々の商品で、ほぼ同じ上昇率が出ているので、この数字は信用していい水準です。
金は利息を生まないので、実質金利が上がるほど「持っていると損」の度合いが強くなります。本来なら下がる場面です。
つまり同じ日の同じ金利上昇に対して、電気ガス株は素直に反応し、金だけが完全に無視しました。市場が金利のロジックを忘れていたわけではないことは、電気ガス株の最下位が証明しています。
金だけが別の力で動いていた、と考えるほうが自然です。同じ日に起きていたことを並べると、ドル指数は98.8台の3カ月ぶり安値圏、ビットコインは週間で+22%、そして米国の借金の残高が週のうちに40兆ドルに到達したと報じられていました。
景気が強くて金利が上がっている国の通貨は、普通なら買われます。なのにドルは安値圏。金利上昇とドル安が同時に起きるのは、その国の「稼ぐ力」ではなく「返す力」のほうを見られているサインかもしれません。
実はこの形、僕は7月に3回記録しています。しかも全部、今日と逆の結果でした。
| 日付 | 10年の実質金利 | 金 | |---|---|---| | 7月8日 | 2.27%(18カ月ぶりの高さ) | -1% | | 7月13日 | 2.36%(+4bp) | -1.1〜-1.4% | | 8月21日 | 2.40%(+5bp) | +1.86% |
7月8日も13日も、中東情勢という「金が買われるはずの材料」が出ていた日です。それでも実質金利の上昇が勝って金は下がりました。だから僕は「金を見る前に実質金利を見る」を自分のルールにしていました。
今日の実質金利2.40%は、7月のどの日よりも高い水準です。ルールどおりなら金はもっと下がっていいはずでした。それが+1.86%。ルールが間違っていたのか、今日が例外なのかはまだ分かりません。ただ、実質金利さえ見れば金の方向が分かる、ではなかったことだけは確かです。
→ 僕の判断:この解釈はまだ仮説として置いておく。1日ぶんの動きに名前をつけると、次の日から都合のいい材料だけ拾うようになる。同じ形が来週も続くかどうかを見てから決める
③ ダウは74%戻したが、下げた主役は戻っていない
木曜のダウは-703.84ポイントの急落でした。原因はウォルマートの決算が悪かったこと(-9.15%)だと報じられました。
金曜のダウは+517.80ポイント。木曜の下げの約74%を取り返した計算になります。
ここで僕は「ウォルマートが戻ったんだろう」と考えました。違いました。
ウォルマートの終値は103.70ドル。前日の103.84ドルから+0.10%で、ほぼ動いていません。落ちたまま横になっているだけです。
じゃあ何が戻したのか。目立ったのはゴールドマン・サックスの+3.73%でした。
ここでダウという指数の仕組みが効いてきます。ダウは株価の「絶対額」が大きい銘柄ほど、指数への影響が大きくなる作りです。時価総額ではなく、1株の値段です。
ゴールドマンは1株1,039ドル、ウォルマートは1株103.70ドル。同じ1%動いても、ゴールドマンのほうが約10倍の値幅になります。この日ゴールドマンは1株あたり+37.33ドル動き、ウォルマートは+0.10ドルでした。
ダウの2026年時点の計算に使う除数(30社の株価の合計を割る数字)の公式値を確認できなかったので、「何ポイントぶん効いた」という計算まではしていません。ただ、戻したのがウォルマートではないことは実際の株価が示しています。
→ 僕のルール:指数が大きく戻った日は、前日下げた主役が戻ったのか、別の銘柄が担ったのかを必ず分ける。同じ「74%回復」でも、主役が戻ったなら問題が解決したという話、別の銘柄が担ったなら中身が入れ替わったという話で、意味が違う
セクターの強弱——何が買われて、何が売られたか
11業種のうち9業種がプラス、2業種がマイナスでした。
| 上位 | | 下位 | | |---|---|---|---| | 素材 | +2.14% | 電気ガス | -2.28% | | ヘルスケア | +1.29% | エネルギー | -0.17% | | 一般消費財 | +1.15% | 不動産 | 0.00% | | 金融 | +0.93% | テクノロジー | +0.11% |
素材が首位で電気ガスが最下位、という並びは今日の話にきれいにハマります。素材には金鉱山の会社が入っているので金+1.9%に反応し、電気ガスは実質金利+5bpに反応しました。同じ日の別の材料に、それぞれ別の業種が反応した形です。
金融+0.93%と一般消費財+1.15%が上位にいるのも、景気が強いという話と噛み合っています。
Mag7の動き
| 銘柄 | 騰落率 | 入っているセクター | |---|---|---| | テスラ | +5.14% | 一般消費財 | | グーグル | +1.22% | コミュニケーション | | メタ | +0.75% | コミュニケーション | | マイクロソフト | +0.43% | テクノロジー | | アマゾン | -0.57% | 一般消費財 | | アップル | -0.63% | テクノロジー | | エヌビディア | -0.98% | テクノロジー |
4勝3敗。ただし前回の仮説チェックで書いたとおり、この7社は3つのセクターに散らばっています。「Mag7が勝ち越したからハイテクが強い」とは言えません。
テスラの+5.14%は、ネバダ州が自動運転タクシーの認可台数を10台から最大5,000台へ広げたと報じられたことが材料でした。ナスダックの+0.43%は、テスラを除くと相当薄くなります。
エヌビディアは-0.98%。決算が8月26日に控えているので、結果を見てから動きたい人が多い時間帯です。
個別株で目立った動き
マーベル -5.57%。半導体の設計会社です。グーグルが持っている新株予約権(決まった値段で株を買える権利。行使されると1株あたりの価値が薄まる)が59百万株ぶんあり、その希薄化への警戒が再燃したと報じられました。決算が8月27日に控えていることもあり、その前に降りた人が多かったようです。
同じ半導体でもブロードコムは+1.21%、AMDは+0.81%。業種でまとめて動いたのではなく、個別の事情で分かれた日でした。
ゴールドマン・サックス +3.73%。ポイント③のとおりです。証券会社の株はこの日全体的に強く、ビットコインの急騰で取引が増える期待も出ていました。
マクロ環境
| 項目 | 8/20 | 8/21 | |---|---|---| | 2年金利 | 4.19% | 4.24%(+5bp) | | 10年金利 | 4.69% | 4.74%(+5bp) | | 30年金利 | 5.23% | 5.27%(+4bp) | | 金(1オンス) | 4,518.45 | 4,602.66(+1.86%) | | WTI原油 | 86.22 | 86.63(+0.48%) | | ドル円 | 159.04 | 158.97(ほぼ横ばい) |
2年も10年も同じ+5bpなので、金利のカーブの形は変わっていません。短期も長期も同じだけ上がった=「近い将来の利下げ期待」と「遠い将来の経済の見方」が同時に少しずつ動いた形です。
ここで来週の話を1つ。ジャクソンホール会議は8月27日から29日です。今回データを集めていて「8月22日にジャクソンホール」という情報に出くわしたのですが、主催しているカンザスシティ連銀の公式情報を見に行くと8月27〜29日でした。危うくそのまま書くところでした。
今年は5月に就任したケビン・ウォーシュ新議長にとって初めての基調講演になります。予定は8月28日です。
テクニカルで見る今の位置
RSIやMACDといった指標は今日は取っていません(データを取る道具の都合で、値段そのものの取得を優先しました)。なので値段の並びだけで見ます。
| ETF | 騰落率 | |---|---| | IWM(小型株2000社) | +0.77% | | SPY(S&P500) | +0.41% | | QQQ(ナスダック100) | +0.35% | | SMH(半導体) | -0.40% |
小型株が一番強く、半導体だけがマイナス。大型ハイテクが引っ張った上げではありません。
木曜の下げに対してどれだけ戻したかを並べると、ダウ約74%、ラッセル2000約63%、S&P500約50%、ナスダック約43%。ハイテクほど戻りが鈍い順番です。
ただ、金利が上がった日に小型株が一番強いのは、素直には説明しづらい動きです。小さい会社ほど借金の利息が重くなるので、本来は金利上昇に弱いはずです。木曜に一番深く売られた(-1.34%)ぶんの反動が出ただけ、という可能性のほうが今は高いと思っています。
全体像:市場は金利の計算はできていた。金だけが別の話をしていた
今日の流れを1本につなぐとこうなります。
サービス業の景況感が予想を大きく上回った → 利下げを急ぐ理由が減った → 実質金利が5bp上がった → 債券の代わりに買われていた電気ガス株が最下位まで売られた。ここまでは全部つながっています。
同時に、景気が強いこと自体は企業の利益にはプラスなので、株は上がりました。金融や素材といった景気に敏感な業種が上位に来ています。これも矛盾しません。
説明がつかないのは金だけです。そして「市場が今日は金利を無視していた」という説明は使えません。電気ガス株が-2.28%まで売られている以上、市場は金利の計算をきちんとやっています。やった上で、金だけが別の理由で買われた、という順番になります。
こういう相場で僕が意識しているのは、全部を1つの理由で説明しようとしないことです。「今日はリスクオフだった」みたいに1語でまとめると気持ちよく終わるのですが、実際はVIXが-5.5%下がって株が上がっていて、リスクオフでは全然ありません。今日は「景気の話」と「通貨の話」という別々の2本が同じ日に流れていた、と分けて記録しておきます。
今日の迷い・判断メモ
迷ったポイント: 金が+1.9%上がっているのを最初に見たとき、反射的に「リスクオフ(危ないから安全な資産に逃げる動き)だな」と思いました。金は安全資産の代表なので、上がったら不安が強い日だと考えるクセがついています。
結局どう考えたか: 同じ日のほかの数字を並べたら合いませんでした。VIXは-5.50%で不安は減っている。株は4指数とも上がっている。しかも一番リスクの高い小型株が一番強い。本当にリスクオフなら、この3つは全部逆になるはずです。だから「安全資産に逃げた」ではなく「ドルから出た」のほうが形として合う、と途中で解釈を変えました。ドル指数が3カ月ぶりの安値圏だったことが決め手です。
後から振り返って: 解釈自体は維持しますが、根拠が弱い自覚があります。ドル指数について、僕は今日きちんとした終値を取れませんでした(データの取得元によって98.80〜98.88と幅があり、使ったツールは2日連続で同じ値を返してきて明らかに変でした)。つまり「ドル安だから金が上がった」という話の、ドル安のほうの数字が一番あやふやです。ここを確定させないまま結論にすると、次に同じ形が来たときに検証できません。来週は先にドル指数の取り方を決めます。
もう1つの迷い: ダウが+517ポイント戻したのを見て、確認する前に「ウォルマートが買い戻されたんだろう」と決めつけていました。実際は+0.10%で、まったく動いていません。前日の主役が今日も主役だとは限らないという、当たり前のことを毎回やってしまいます。
自分なら何を確認してから動くか
- 金が動いた日は、まず実質金利を見る。同じ方向に動いていたら(今日のように両方上がっていたら)、金利以外の理由を探しにいく。逆方向なら普通の金利連動なので、それ以上は掘らない
- 指数が大きく戻った日は、前日下げた銘柄の株価を1つずつ見る。指数の回復率だけ見て「戻った」と判断しない。今日でいえば、ウォルマートの103.70ドルを見るまでは何も言えなかった
- セクターの数字を見たら、その中で一番大きい銘柄を並べる。これは前回立てたルールですが、今日は「そもそもどの銘柄がそのセクターに入っているか」を確認する工程が抜けていました。Mag7を1つの塊として扱っていたのが今日の失敗です
明日の観測ポイント
① 仮説: いま金を動かしているのは実質金利ではなく、ドルと米国の財政に対する見方である
トリガー: 来週も実質金利が上昇または横ばいのまま、金が上げ続ける → 金利とは別の力で動いていると判断する
無効条件: 実質金利が下がると同時に金が上がる → ただの金利連動に戻っただけで、特別な話ではなかったことになる
→ 僕のルール:この仮説が当たっていても、金は買わない。理由が分かることと、自分が持つべきかは別の話。まずは「金利と金がずれる日がどれくらいの頻度で来るのか」を数えるところから始める
② 仮説: テクノロジーセクターの符号と、その中の大型3社(アップル・マイクロソフト・エヌビディア)の勝敗が逆を向くのは構造的である
トリガー: 8月24日もセクターの符号と3社の勝敗が逆になる → 比重の話として扱う
無効条件: 符号と勝敗が一致する → 今回の比較のしかたでも意味がなかったことになる
→ 僕のルール:比較する2つの単位が本当に対応しているかを、比べる前に確認する。前回はMag7全体とテクノロジーセクターという、噛み合っていないものを比べて3日間気づかなかった
③ 仮説: 木曜の下げからの回復は「全面回復」ではなく、業種の入れ替わりである
トリガー: ウォルマートが103ドル台に留まったまま、ダウが8月19日の53,463ドルを回復する → 中身が入れ替わったと判断する
無効条件: ウォルマートが反発して戻す → 単純な押し目買いの続きだった
→ 僕のルール:指数の水準が戻っても、下げた銘柄が戻っていないうちは「解決した」と書かない。戻ったのは指数であって、問題ではない
来週は8月26日に物価の指標(PCE)とエヌビディアの決算が同じ日に重なり、その翌日からジャクソンホールです。特に①の仮説にとっては、PCEで期待インフレ率が動くかどうかが分かれ目になります。今日は期待インフレが0bpだったので、ここが動いたら金利の意味が変わります。
明日この仮説がどうなったか、また振り返ります。気になることがあればコメントで。
今日の3語メモ
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「+5bpの全額が実質だった」:10年金利は4.69%→4.74%。うち実質金利が+5bp、期待インフレ率は0bp。物価警戒ではなく景気の強さで上がった金利。同じ+5bpでも、中身が実質か期待インフレかで株への意味が正反対になる
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「電気ガスは従い、金は無視した」:実質金利+5bpに対して、債券の代わりに買われる電気ガス株は-2.28%で最下位。同じ日に金は+1.9%。市場は金利の計算をやった上で、金だけが別の理由で買われた。「今日は市場が金利を無視した」と書けるのは、金利に反応した業種が1つもない日だけ
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「戻したのはウォルマートではなかった」:ダウは木曜の下げの74%を回復したが、下げの主役だったウォルマートは+0.10%で動いていない。1株1,039ドルのゴールドマンが+3.73%。ダウは1株の値段が高い銘柄ほど効くので、103ドルの銘柄と1,039ドルの銘柄では同じ1%の重みが10倍違う
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この記事はjiyon(@jiyon_kizuku)の相場振り返りシリーズです。 投資判断は自己責任でお願いします。データは2026年8月21日時点のものです。
主要指数5系列(ダウ・S&P500・ナスダック・ラッセル2000・VIX)は「前営業日終値±前日比=当日終値」の検算を通過しています。加えて、使用したチャートツールが返す8月19日の終値が、確定済みの8月19日のデータと完全一致することを確認したうえで、そこから2営業日ぶん進めて8月21日のバーを特定しました。金利(名目・実質)は米財務省の公式CSV、期待インフレ率は米セントルイス連銀(FRED)の公式CSVを直接取得しています。Mag77銘柄とマーベルは、チャートツールと株価サイトの2系統で独立に照合し、全銘柄が小数まで一致しました。金は現物価格とETF(GLD)という別商品の2系統で上昇率がほぼ一致することを確認しています。ドル指数の清算値、値上がり値下がり銘柄数、恐怖強欲指数(CNN公式に到達できず)、9月の会合の利下げ確率(情報源によって7ポイントの差)は確度が足りないため、数値を記載していないか確度を落として扱っています。セクター別の騰落率は1つの株価サイトの日次データによるもので、業種の順位と符号(素材が首位・電気ガスが最下位)は複数の報道と一致しましたが、小数点まで揃う一次の一覧表までは確認できていません。ダウの除数(2026年時点の公式値)を確認できなかったため、寄与ポイントの計算は行っていません。
