シスコの決算は、売上もEPSも予想を上回っていました。
それでも株価は8.4%下げました。しかも同じ日に、証券会社3社がそろって目標株価を引き上げています。株価が売られる方向へ動いて、プロの評価は上がる方向へ動いた。同じ材料を見ているはずなのに、逆を向きました。
この日のS&P500は史上最高値を更新しています。指数は記録を作り、その中で1社は8.4%下げた。今日はその中身を見ていきます。
前回の仮説チェック
8月12日の記事で3つの仮説を立てました。答え合わせをします。
① Mag7から「AIの下請け」への物色移動は数日続く → ❌ 無効条件が成立
無効条件は「Mag7が揃って戻す」でした。8月13日、Mag7は6勝1敗。下げたのはアマゾン(-0.80%)だけで、テスラ+3.80%、メタ+2.78%を筆頭に6社が上げています。前日が1勝6敗だったので、丸一日で反転したことになります。
ただし正直に書くと、無効条件の後半「前日の上昇銘柄が反落する」は確認できていません。CoreWeave、Nebius、Lumentumの8月13日の株価に到達できませんでした。なので「Mag7が戻した」の部分だけで❌としています。片方だけ確認できた状態です。
そして紛らわしいことに、AIの供給側にあたるサンディスクは+13.7〜15.3%(ソースにより幅あり)、マイクロンは+4.2%と上げています。「Mag7も戻したし、供給側も上げた」=両方買われた日だったようです。前日に見た「片方から片方へ移動」という構図ではありませんでした。
② シスコの時間外-4.66%は「AI受注が期待に届かない」という内容への評価だった → ✅ トリガー成立
トリガーは「通常取引で時間外の水準($118近辺)から戻らず、下落が定着する」でした。結果は終値$113.47、-8.40%。戻らないどころか、時間外よりさらに下げています。
前日の僕のルールは「時間外の値動きは、翌日の通常取引で確認が取れるまで結果として記録しない」でした。ここは守れています。もし前日に「-4.66%」を結果として書いていたら、実際の-8.40%との差を後から言い訳することになっていました。待った判断は正解でした。
③ 金利は「利上げ警戒」で動いており、PPI後も9月の会合はコイントスのまま → ⏳ 検証できず
トリガーは「PPIが予想を上回った時に、利上げ確率が45%から上振れする」でした。しかしPPIは予想を下回りました(前月比0.0%、予想+0.2%)。前提にしていた「上振れ」自体が起きなかったので、トリガーも無効条件も発動していません。
さらに白状すると、前日の僕は「予想は前月比+0.1%」と書いていました。実際に市場が置いていた予想は+0.2%です。予想値の時点でズレていたので、この仮説は組み立てからやり直しになります。
ただ「利上げ警戒の局面である」という前提そのものは、この日むしろ補強されました。クリーブランド連銀のハマック総裁が同じ日に「金融政策はインフレを目標に戻すには十分に引き締め的でない」として、利上げを改めて主張しています。9月の会合の争点は、いまだに「利下げするか」ではなく「利上げするか」です。
今日の数字
| 指数 | 終値 | 前日比 | 変動率 | |---|---|---|---| | NYダウ | 53,839.99 | +69.72 | +0.13% | | S&P500 | 7,798.99 | +50.49 | +0.65% | | ナスダック総合 | 26,803.03 | +214.54 | +0.81% | | ラッセル2000 | 3,052.85 | +7.36 | +0.24% | | VIX(恐怖指数) | 14.63 | +0.08 | +0.55% |
全部プラスです。S&P500は7,798.99で史上最高値を更新しました。
でも並べ方を変えると、別のことが見えます。ナスダック+0.81%、S&P500+0.65%、ラッセル2000+0.24%、ダウだけ+0.13%。ダウの上げ幅がナスダックの6分の1しかありません。
この差はほぼ1社で説明がつきます。
なぜ株が上がったのか(先に素直な部分から)
この日、米国で発表された主要な経済指標は1つだけでした。7月のPPIです。
PPI(生産者物価指数)は、企業どうしが物やサービスを売り買いするときの値段をまとめた指数です。消費者が店で払う値段(CPI)の一歩手前にある値段、と考えると分かりやすいです。ここが下がってくると、少し遅れて店頭価格にも効いてくる可能性があります。
| 指標 | 実績 | 予想 | 前月 | |---|---|---|---| | PPI(7月)前年比 | 4.7% | 4.9% | 5.5% | | PPI(7月)前月比 | 0.0% | +0.2% | -0.3% | | コアPPI(7月)前年比 | 4.2% | 4.2% | 4.7% | | 新規失業保険申請(8/8週) | 209千件 | 202千件 | 200千件 |
前年比が5.5%から4.7%へ、0.8ポイント落ちました。前月比はゼロ、つまり1か月間まったく上がらなかったということです。
反応は素直でした。2年債利回りが-6.1bp(4.140%)、10年債が-4.9bp(4.639%)。物価が落ち着けば金利を高いまま維持する理由が減るので、金利が下がる。金利が下がると、遠い将来の利益で評価される会社ほど有利になります。
セクターの並びもその通りでした。上位は通信サービス(+1.4〜1.5%)、テクノロジー(+1.1〜1.3%)、不動産(+1.2〜1.5%)。下位は素材(-1.5〜-1.6%)、資本財(-0.5〜-0.8%)、ヘルスケア。金利に敏感な側が買われ、景気の強さで動く側が売られた。ここまでは教科書通りです。
(セクターの数字を幅で書いているのは、FinvizとYahoo Financeで絶対値が違うからです。方向は一致しているので方向だけ採用しています。公益セクターだけは2つのソースで符号が逆だったので、この記事では触れません。)
ここからが今日の本題:シスコ
シスコの決算は、8月12日の取引終了後に出ました。つまり8月13日が反応日です。
| 項目 | 実績 | 予想 | |---|---|---| | EPS(1株あたり利益) | $1.22 | $1.17 | | 売上 | $17.25B | $16.82B |
両方とも予想超えです。 EPSで+4.4%、売上で+2.5%。決算の中身だけ見れば、上がってもおかしくない数字です。
それが-8.40%(終値$113.47)。
理由として報じられているのは、粗利益率の見通しです。次の四半期の粗利益率を65〜66%と示していて、これが市場の想定より低かった。
粗利益率は、売った金額から「その物を作るのに直接かかった費用」を引いて、残りが売上の何割かを表した数字です。100円で売って原価が35円なら、粗利益率65%。ここが下がるということは、同じ売上でも手元に残る利益が減るということです。
なぜ下がるのか。報道されている説明は「AI向けハードウェアの比率が上がったことによる構成の変化」でした。AI関連の機器は、金額は大きいけれど利益率は低い。だから売れれば売れるほど、会社全体の利益率は薄まる。
つまりこの日売られたのは「AIが売れていないから」ではなく、**「AIが売れると利益率が下がるから」**でした。方向が逆です。
そしてダウ。ダウは30銘柄の株価をそのまま足して割る方式なので、株価水準の高い銘柄ほど指数への影響が大きくなります。シスコの下落がダウの押し下げ要因の中心だったと複数のメディアが報じており、ダウが+0.13%と他の指数に大きく劣後した最大の理由がここにあります。
**(ここは数字で確認できませんでした。**ダウの計算に使う除数の正確な値に到達できなかったので、「シスコがダウを何ポイント押し下げたか」の試算は出していません。報道が言っている方向だけを書いています。)
アナリストは逆を向いた
同じ8月13日、証券会社3社がシスコの目標株価を発表しています。
| 証券会社 | レーティング | 目標株価 | |---|---|---| | バークレイズ | Equal Weight 維持 | $121 → $123 | | KeyBanc | Overweight 維持 | $130 → $135 | | モルガン・スタンレー | Overweight 維持 | $130 → $135 |
3社とも引き上げです。終値が$113.47なので、いちばん低いバークレイズの$123でも8%以上の上値を見ていることになります。
株価は8.4%下げて、プロの目標株価は上がった。この日のシスコでは、この2つが同時に起きました。
僕はこれを「どっちが正しいか」の話としては見ていません。見ている時間軸が違うだけだと思っています。目標株価は12か月先の話で、決算で売上とEPSが予想を超えた事実はそこにちゃんと効きます。一方でその日に売買している人は、次の四半期の利益率の見通しに反応する。同じ材料でも、期間の取り方が違えば逆の答えが出る。
ここは自分がよく間違えるところなので、記録しておきます。「アナリストが目標株価を上げているのに下がっている=間違って売られている」と読みたくなりますが、それは12か月の話を今日の値動きに当てはめているだけです。
AIの中で、資金が動いていた
同じ日の値動きをもう一度並べます。
| 銘柄 | 変動率 | 中身 | |---|---|---| | ワークデイ(WDAY) | +18% | Silver Lakeによる買収交渉の報道(決算ではない) | | サンディスク(SNDK) | +13.7〜15.3% | メモリ需要への期待。将来の売上成長率見通しを上方修正(ソースにより変動率に幅あり) | | マイクロン(MU) | +4.2% | AI関連の連想買い(終値$949.83) | | シスコ(CSCO) | -8.40% | 上記 | | タペストリー(TPR) | -16.49% | 増収増益だが今期見通しが市場予想並み。ケイト・スペードの売上が第4四半期で前年比-7%(通期では-10%台) |
シスコ(ネットワーク機器)が8.4%下げた同じ日に、サンディスクとマイクロン(メモリ)は上げています。どちらも「AIのために売れる物」を作っている会社です。
違いは、利益率が薄まる側か、需給が締まる側かでした。機器は競争があってAI比率が上がるほど利幅が削れる。メモリは需要が供給を上回れば単価が上がる。同じAIというテーマの中で、資金が前者から後者へ動いた形に見えます。
ただしこれは今日1日の話なので、「移動した」と言い切るのはまだ早いです。前日にも同じような「AIの下請けへの移動」を仮説にして、翌日にMag7が全部戻して❌になったばかりです。同じ間違いを2日続けないために、明日の観測ポイントに回します。
30年債で起きていたこと
もう1つ、この日には気になる動きがありました。
PPIが冷えて2年債と10年債の利回りが下がった、というのはさっき書いた通りです。ところが同じ日、30年債の入札(250億ドル)は5.216%という2001年以来の高い利回りで消化されています。
国債の入札は、国が「◯年後に返します」と約束してお金を借りるときの、貸し手を募る場です。利回りが高いということは、それだけ高い金利を払わないと貸してもらえなかったということです。
インフレが冷えた日に、短期と中期の金利は下がって、超長期だけ高い金利を要求された。ここには別々の力が働いています。
- 短期・中期の金利 → 物価の話。PPIが冷えたので下がる
- 超長期の金利 → 財政の話。国がどれだけ借金を増やし続けるかの話なので、来月の物価では動かない
同じ「金利」という言葉で呼んでいても、動かしている材料が違う。この日はそれが同じ営業日にきれいに分かれて出ました。
(金利の数字は、米財務省とFRBの公式データに到達できず、市況記事経由の二次情報です。**確度は落として読んでください。**入札の5.216%も見出しベースで、本文は取得できていません。)
テクニカルの位置
参考に、チャート側の数字も置いておきます(日足)。
| 銘柄 | 終値 | 前日比 | RSI | MACD | |---|---|---|---|---| | SPY(S&P500連動) | $777.88 | +0.70% | 67.36 | 強気 | | QQQ(ナスダック連動) | $732.07 | +1.16% | 60.12 | 強気 | | エヌビディア | $225.30 | +0.54% | 63.19 | 強気 | | マイクロソフト | $496.88 | +0.90% | 71.84 | 強気 | | アップル | $305.26 | +1.00% | 43.04 | 弱気 | | テスラ | $339.96 | +3.80% | 47.72 | 転換の兆し |
RSIは「買われすぎ・売られすぎ」を0〜100で表す指標で、一般に70を超えると買われすぎとされます。マイクロソフトだけが71.84で過熱圏に入っていて、他は中立です。SPYの67.36は、その一歩手前。
気になったのはエヌビディアで、MACD(勢いを見る指標)は強気なのに、短期・中期・長期の3本の移動平均線をすべて下回っています(それぞれ-1.44%、-6.96%、-6.97%)。上値が重い位置から反発している途中、という形です。指数が最高値を更新している一方で、AI相場の主役はまだ以前の高値圏に戻れていません。
今日の迷い・判断メモ
迷い①:シスコの下落を「買い場」と書きたくなった
決算は両方Beat、アナリスト3社は目標株価を引き上げ、株価は8.4%安。この3つを並べると「売られすぎでは」と書きたくなりました。
書きませんでした。 理由は、僕がその判断に必要な情報を持っていないからです。粗利益率が65〜66%まで下がる構造が一時的なのか続くのかは、AI向け機器の比率が今後どう変わるか次第で、そこは決算の数字だけでは分かりません。**「売られすぎに見える」は感想で、「売られすぎだ」は判断です。**感想を判断の顔で書かない、というのは自分のルールにしています。
迷い②:ダウの押し下げ幅を計算しようとした
シスコの株価は約$10.4下げています。ダウは株価を足して除数で割る方式なので、除数さえ分かれば「シスコがダウを何ポイント押し下げたか」が計算できます。前日の記事で「S&P500の下げの3分の2がアルファベット1社」と書いたときと同じ形の、数字の中身に踏み込む書き方ができるはずでした。
除数の正確な値に到達できなかったので、計算をやめました。 概算値を使えば数字は出せます。でもその数字は「僕が置いた仮の除数」に依存していて、読んだ人はそれを実測値だと思う。推定を実測の顔で出すくらいなら、書かない方がマシです。この判断は前回(原油の価格がソースによって$78〜$83とばらついたので書かなかった)と同じ基準で揃えています。
迷い③:前日の予想値が間違っていたことを書くかどうか
仮説③で、僕は前日「PPIの予想は前月比+0.1%」と書いていました。実際の市場予想は+0.2%です。この間違いに触れずに「PPIが予想を下回った」とだけ書けば、記事はきれいになります。
書きました。 予想値がズレていたということは、その予想値の上に組み立てた仮説(「上振れしたら利上げ確率が動く」)自体が、最初から少し狂った土台の上にあったということです。ここを黙ってしまうと、次に同じ形の仮説を立てたときに同じズレを繰り返します。外れたことより、外れた原因が土台にあったことの方が、記録として価値があると思っています。
迷い④:公開前に、自分が書いた数字を6つ直した
この記事は下書きの後で、全部の数字を別ソースに当て直しています。今日はそこで6つ引っかかりました。30年債の入札額(300億ドル→250億ドル)、マイクロン(+6.7%→+4.2%)、ケイト・スペードの売上(四半期の数字として-10%と書いたが、-10%は通期で四半期は-7%)、タペストリーの下落幅、サンディスクの上昇幅、シスコの売上予想。
自分にとって一番痛かったのはマイクロンです。+6.7%なら「5%以上動いた銘柄」ですが、+4.2%だとその枠に入りません。「シスコが下げた日にメモリが大きく買われた」という今日の話の一部が、実際にはそこまで大きくなかったことになります。話の骨格は変わりませんが、自分が語りたい筋に合う数字ほど、確認が甘くなるというのは覚えておきます。
面白いのは、間違っていたのが**全部「個別株の変動率」**だったことです。指数とMag7は2つの独立した経路で一致を確認していたので1件も狂っていませんでした。**裏取りの経路が1本しかない数字だけが、まとめて外れた。**次からは、記事に載せる個別株の変動率は終値ベースで裏を取ってから書きます。
自分なら何を確認してから動くか
今日のような日に、僕が確認する順番です。
1. 「Beatだったか」より「何がBeatだったか」を見る
シスコは売上もEPSもBeatで、それでも8.4%下げました。ここで見るべきだったのは、Beatの中身ではなく次の四半期の利益率の見通しです。過去の実績(EPS・売上)はもう起きたことで、株価が反応するのはこれから起きることの方です。決算の見出しで「Beat」と出ていても、それは反応の予測にはならない。
2. 同じテーマの中の勝ち負けを、必ず並べて見る
シスコ-8.4%だけを見ると「AI関連が売られた」と記録してしまいます。同じ日にサンディスク+13.7〜15.3%、マイクロン+4.2%です。**テーマ単位で「上がった/下がった」と書いた瞬間に、中で起きている入れ替えが消えます。**前日は指数と中身の乖離、今日はテーマと中身の乖離でした。
3. 「金利」と一言で書かない
この日は2年債と10年債が下がって、30年債は2001年以来の高い利回りで入札されました。**「金利が下がった」と書けば、半分は正しくて半分は間違っています。**どの年限の話をしているのか、そして物価の話なのか財政の話なのかを分けてから書く。
4. 一次ソースに到達できたかどうかで、書く/書かないを分ける
今日は指数と個別株については、2つの独立した経路(Web取得とチャートツールの実測)で数字が一致したので確度を高く扱いました。一方、金利・恐怖強欲指数・金の価格・9月の会合の確率は一次ソースに届かなかったので、断定していません。この線引きだけは、記事が薄くなっても動かさない。
明日の観測ポイント
次の取引日は8月14日(金)。7月の小売売上高とミシガン大学消費者信頼感指数(速報)が出ます。
① 仮説: PPIが前月比0.0%まで落ちたのは、コストが下がったからではなく需要が弱いからである トリガー: 小売売上高が市場予想を下回る → 「物価が落ちたのは需要が弱いから」の解釈に傾き、株は素直に上げにくくなる(生活必需品・公益などディフェンシブが優位に) 無効条件: 小売売上高が予想を上回る → 「物価だけ落ちて需要は堅調」という一番良い組み合わせ。この仮説は捨てる → 僕のルール:物価が下がったニュースを見たら、必ず需要側の数字とセットで確認する。物価は「コストが下がった」でも「売れなくなった」でも下がるので、片方だけ見ると意味が反転する
② 仮説: シスコの下落は同社固有の話ではなく、AI設備投資は利益率を削るという業界横断の問題である トリガー: 8月13日の取引終了後に決算を出したアプライド・マテリアルズ(半導体の製造装置)が、8月14日に決算内容と連動して下げる → 業界横断の問題として確定 無効条件: アプライド・マテリアルズが上げる、またはシスコが8月14日に反発する → シスコ固有の話だった → 僕のルール:1社の決算から「業界の構造問題」を読み取ったら、必ず別の会社の決算で裏を取ってからそう呼ぶ。1社だけなら、それはその会社の話
③ 仮説: 前日に立てた「AIの使う側から供給する側への移動」は、そもそも移動ではなく両方買われていただけである トリガー: 8月14日もMag7とメモリ関連(マイクロン、サンディスク)が同じ方向に動く → 「移動」ではなく「AI全体への資金流入」だったと確定 無効条件: Mag7とメモリ関連が逆方向に動く → やはり中で入れ替えが起きている → 僕のルール:2日連続で同じ仮説が外れたら、仮説の立て方そのものを疑う。8月12日に立てた「移動」の仮説は翌日❌になった。同じ枠組みで3日目を立てる前に、枠組み自体を検証する
明日この仮説がどうなったか、また振り返ります。
今日の3語メモ
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「Beatで8.4%安」:シスコは売上もEPSも予想超えで、株価は-8.40%。売られたのは業績ではなく、次の四半期の粗利益率の見通しだった。AI向け機器は金額が大きくて利幅が薄いので、売れるほど会社全体の利益率が下がる。決算の見出しの「Beat」は、株価の反応を予測しない
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「株価と目標株価が逆を向いた」:同じ日にバークレイズ$123、KeyBanc$135、モルガン・スタンレー$135と、3社そろって目標株価を引き上げ。終値は$113.47。どちらが正しいかではなく、12か月先を見る数字と今日売買する人の判断は、そもそも違う質問に答えている
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「同じ金利が逆に動いた」:PPIが冷えて2年債-6.1bp、10年債-4.9bp。同じ日に30年債の入札は5.216%(2001年以来の高水準)。短中期は物価で動き、超長期は財政で動く。「金利が下がった」と一言で書くと、半分は嘘になる日がある
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Jiyonは「AIで相場をどう読むか」の試行錯誤の記録です。 事業や個人資産にAIをどう取り込むかを体系で学びたい方は、TSUMUGU(Hiro)のメルマガをどうぞ。 → https://be-sunao.com/tsumugu/
この記事はjiyon(@jiyon_kizuku)の相場振り返りシリーズです。 投資判断は自己責任でお願いします。データは2026年8月13日時点のものです。
主要指数5系列(ダウ・S&P500・ナスダック・ラッセル2000・VIX)は「前営業日終値±前日比=当日終値」の検算を通過しています。Mag7の終値は、Web取得とチャートツールの実測という独立した2経路で7銘柄すべて一致を確認しました。金利は米財務省・FRBの公式データに到達できず市況記事経由のため確度を落としています。恐怖強欲指数(数値が62と66で割れ)、売買高と値上がり値下がり銘柄数(唯一報じた媒体が指数の符号ごと誤っていたため不採用)、金の終値(ソース間で100ドル以上ばらつき)、9月の会合の確率は、一次ソースに到達できなかったため記載していません。
