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過去最高益で-14.65%、赤字が予想の2倍超で+3.98%。決算の中身は方向を決めていなかった|7月28日 米国株分析

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過去最高益で-14.65%、赤字が予想の2倍超で+3.98%。決算の中身は方向を決めていなかった|7月28日 米国株分析

今日のアメリカ株は、ダウが+537.24ポイント(+1.03%)の大幅高でした。その同じ日に、ナスダック100は-0.98%まで下げて、複数のメディアが「調整入り」と報じています。

同じ日の同じ市場で、正反対のことが起きています。

ただ、今日いちばん覚えておきたいのは指数じゃないと思っています。四半期として過去最高の利益を出した会社が-14.65%まで売られて、赤字が予想の2倍超だった会社が+3.98%上がった。この2つが同じ日に並んだこと。ここが今日の本体です。

前回の仮説チェック

① 仮説: 7/24(韓国発)と7/27(中国発)で震源が違うのに同じ方向・同規模で売られたのは、個社のイベントではなくメモリ供給の前提が変わりつつあるサインである トリガー: 7/28もサンディスク・マイクロンがともに陰線 → 3営業日続落なら構造として確定 結果: ✅ 確認された。サンディスク -14.25%、マイクロン -9〜10%。3営業日続落が成立しました 学び: 震源は7/24が韓国、7/27が中国、7/28がまた韓国(SKハイニックスの決算)と移りながら、方向だけ同じでした。ただ今日わかったのは、「需要が減った」わけではないということです。SKハイニックスの利益は四半期として過去最高でした。下がったのは需要そのものではなく、需要に払っていた期待値のほう。ここを分けないと、明日以降の決算を読み違えます。

② 仮説: FOMC(7/29)の据え置き確率に幅がある=市場が決めかねている。今日「原油安」を理由に買われた金融は、FOMC後に理由が入れ替わるため反応が割れる トリガー: FOMC翌日に金融セクターが±1%以上動く 結果: ⏳ 未確定。FOMCの結果発表は7/29なので、答え合わせは明日です 学び: ただ、仮説そのものより先に前提が変わっていました。僕は「据え置きか利下げか」で見ていたんですが、今日時点のCME FedWatch(金利先物の値段から市場の予想を確率に直したツール)は据え置き62〜68%、利上げ32〜38%、利下げはほぼゼロ。争点はいつの間にか「据え置きか利上げか」に移っていました。仮説が外れる前に、仮説の前提が古くなることがある——これが今日の学びです。

③ 仮説: 「決算Beat+設備投資引き上げ=株価下落」の型が、今週の大型テック決算で3回目になる トリガー: マイクロソフト/メタ(7/29)、アップル/アマゾン(7/30)のいずれかで成立 結果: ⏳ 未確定。決算はこれからです 学び: 今日インテルが、売上が前年比+25.4%、データセンター/AI部門が+59%という良い数字を持ちながら-6%でした。一瞬「3回目だ」と思ったんですが、これは決算発表当日の反応ではなく、地合いにつられて下げた分です。**型の検証に地合いの下落を数えると、型がどんどん甘くなる。**使わないことにしました。

主要指数

・NYダウ 52,747.32(+537.24 / +1.03%) ・S&P500 7,428.78(+15.60 / +0.21%) ・ナスダック総合 24,876.91(-55.17 / -0.22%) ・ナスダック100 27,763.13(-276.08 / -0.98%) ・ラッセル2000 2,953.80(+5.77 / +0.20%) ・VIX(恐怖指数) 18.21(ほぼ横ばい)

VIXは「この先1ヶ月くらい、値動きがどれだけ荒れそうか」を数字にしたものです。20を超えると警戒、30を超えるとパニック圏と言われます。今日は18.21でほとんど動いていません。CNNのFear & Greed指数(投資家の気分を0〜100で表したもの)は37で「Fear(恐怖)」ゾーンですが、これも極端ではない。

つまり今日はパニックの日ではありません。 実際、S&P500では値上がり銘柄が値下がり銘柄の約2.5倍あって、52週安値をつけたのはたった1銘柄でした。

でもナスダックだけは景色が違って、52週高値をつけたのが167銘柄に対して、安値をつけたのが207銘柄。同じ日の同じ国で、ここまで見え方が変わります。

相場を動かした3つのポイント

① SKハイニックスが「四半期で過去最高益」を出して、-14.65%売られた

韓国のSKハイニックス(サムスンと並ぶ世界最大級のメモリ半導体メーカー。AI用の高性能メモリで世界トップ級)が決算を出しました。営業利益は前年同期の6倍超で、四半期としては過去最高。しかも営業利益率は76.3%——売上の4分の3以上が利益として残っている計算で、これはアメリカの巨大テック企業を上回る水準です。数字だけ見れば文句のつけようがありません。

それでも市場予想には届きませんでした。売上・営業利益とも5〜7%のショートです(どのコンセンサス値を使うかで幅が出ます)。結果、韓国市場での株価は**-14.65%。韓国の代表的な株価指数であるKOSPIは-10.84%**まで崩れました。アメリカで取引されているSKハイニックスのADR(外国株をアメリカ市場で売買できるようにした証券)も-8.76%で、$130.49という史上最安値です。

これが海を渡って、アメリカのメモリ・半導体株に連鎖しました。マイクロン -9〜10%、サンディスク -14.25%(ピークからは-50%超)、AMD -8〜9%、マーベル -7%、インテル -6%。半導体株をまとめたSOX指数は-4.5%で、6/22の高値からは-25%超。株の世界では高値から-20%下げると「弱気相場」と呼ぶので、半導体はもうそこに入っています。

過去最高の利益でも、期待がそれ以上だったら株価は下がる。 今日はそれが一番きれいに出た例でした。

僕のルール:決算を見るときは「良かったか」ではなく「予想とどれだけズレたか」を先に見る。良い数字で下がった銘柄を「不当な売り」と決めつけない。値段には予想が先に入っています。

② 同じナスダックで、-0.22%と-0.98%が同時に成立した

今日いちばん驚いたのはここです。

ナスダック総合が-0.22%、ナスダック100が-0.98%。同じ取引所の2つの指数で、下げ幅に4.5倍の差がつきました。

ナスダック100は、ナスダックに上場している時価総額の大きい100社を集めた指数です。ナスダック総合のほうは、ナスダック上場のほぼ全社(3,000社超)が入ります。今日みたいに差が開くということは、**「大きい100社は売られたけど、それ以外は買われた」**という意味になります。

しかもナスダック100は、6月2日につけた最高値から-10%を割り込んで「調整(correction)」入りした、とNBCニュースやBenzingaが報じました。株の世界では高値から-10%で調整、-20%で弱気相場、という言い方をします。

ただ、ここは自分で計算してみたら数字が合いませんでした。 6月2日の終値ベースの高値は30,660.60。今日の27,763.13との差は**-9.45%**です。ザラ場の52週高値30,762.20から測っても-9.75%で、どちらも-10%には届いていません。実際、Bloombergなど一部は「調整に近づいている(approaching)」「9%台後半」というヘッジした書き方をしていて、メディアによって表現が割れています

-9.45%か-10%超かで相場が変わるわけではないので、大勢に影響はありません。でも今日の記事のテーマがまさに「見出しの裏の数字を見る」なので、ここは自分の計算のほうを書いておきます。

一方でお金がどこに行ったかというと、ヘルスケア +2.4%、生活必需品 +2.0%、素材 +1.7%。逆に情報技術は-1.4%。この結果としてダウが+537ポイント上がっています。ダウはハイテクの比率が低くて、生活必需品やヘルスケアの比率が高い指数なので、こういう日は強く出ます。

ただ、さっき書いた「ナスダックの52週安値207 > 高値167」も同時に事実です。**金額ベースでは分散が進み、銘柄数ベースでは傷んでいる。**片方だけ見ると読み間違えます。

僕のルール:「ナスダック」で一括りにしない。総合と100は別の指数として、必ず両方の数字を見る。差が開いた日は、その差そのものが情報になります。

③ 決算の「良し悪し」と株価の方向が、まったく一致しなかった

今日はこの3社を並べると分かりやすいです。

コカ・コーラ:調整後EPS(1株あたり利益)$0.97に対して予想は$0.92〜0.93、売上は$13.38B(Bは10億ドル)に対して予想$13.14〜13.16B。両方とも予想超えで、さらに通期の見通しも引き上げました。株価は**+5.65%**。

ボーイング:本業ベースのEPSが**-$0.76**、予想が-$0.31〜-$0.34(どのコンセンサスを取るかでソースが割れています)。つまり赤字が予想の2.2〜2.4倍です。大統領専用機(VC-25B)のプログラムで2.8億ドルの追加費用が出て、防衛・宇宙部門は赤字に転落しました。売上自体は$24.56B(前年比+8.0%)と伸びています。それなのに株価は**+3.98%**。

SKハイニックス:四半期で過去最高益。株価は**-14.65%**。

3社とも「結果の良し悪し」と「株価の方向」が逆か、無関係でした。効いていたのは、予想との差と、その銘柄がAI側に立っているか、AI以外の側に立っているかです。今日はAI側から資金が抜けて、AI以外の側に入った日だったので、ボーイングの決算内容はほとんど関係なく買われました。

僕のルール:決算当日の値動きを「その決算への評価」だと思い込まない。地合いが強い方向に乗っている銘柄は、内容が悪くても上がります。評価を測りたいなら、地合いが逆の日の反応を見るほうが正確です。

セクターの強弱——「何が買われて、何が売られたか」

今日は「守り」と「材料」が買われて、「AI」が売られた日でした。

  • 買われた:ヘルスケア +2.4% / 生活必需品 +2.0% / 素材 +1.7%
  • 売られた:情報技術 -1.4% / 半導体(SOX、情報技術の中の一部門)-4.5%

生活必需品というのは、食品・飲料・日用品みたいに、景気が悪くなっても人が買うのをやめないものです。ヘルスケアも同じで、こういうのを「ディフェンシブ(守り)」と呼びます。景気が心配なときや、成長株から資金を逃がすときに買われます。

構図としては、AIに賭けていたお金が、まず「減らない売上」のほうに避難した日です。市場から出ていったわけではありません(VIXが動いていないのがその証拠)。

※11セクターすべての終値ベースの騰落率は取れませんでした。上の4つは確認できた範囲です。

Mag7(超大型テック7社)の動き

・アルファベット(GOOGL) +1.85% ・マイクロソフト(MSFT) +1.09% ※明日7/29に決算 ・アップル(AAPL) +0.94% ※ザラ場で一時5兆ドルに到達、世界1位 ・アマゾン(AMZN) +0.56% ※7/30に決算 ・エヌビディア(NVDA) +0.25% ※半導体で唯一のプラス ・メタ(META) -0.08% ※明日7/29に決算 ・テスラ(TSLA) 前日比は取得できず(終値は約$308.10)

半導体が-4.5%も下げた日に、エヌビディアだけ+0.25%でプラスを守っています。「AIチップの取引がエヌビディア一極に絞られてきた」という報じられ方をしていて、AMD -8〜9%、マーベル -7%との差がそれを裏付けています。同じAI関連でも、資金は一社に寄っているという見え方です。

そしてアップルが、ザラ場(取引時間中)で一時的に時価総額5兆ドルに乗せました。高値$342.89での一瞬の到達で、終値ベースで5兆ドルを超えて引けたかどうかまでは確認しきれていません(「briefly hit」「touches」という書かれ方をしているソースが多い)。エヌビディアに次いで史上2社目で、時価総額1位への逆転自体は7/27時点(アップル$4.94兆 vs エヌビディア$4.83兆)で確認できています。AIの本命だったエヌビディアが1位から降りて、AI以外の理由でも買えるアップルが1位に立った——これも今日の構図と同じ向きです。

個別株で目立った動き

上がった銘柄

  • IQVIA(IQV) +13.7% 決算が予想超え、通期見通しも引き上げ
  • ジェットブルー(JBLU) +10.5% ※理由は確認できませんでした
  • シャーウィン・ウィリアムズ(SHW) +8〜8.5% 決算が予想超え、通期利益見通し引き上げ
  • チャールズ・リバー(CRL) +7.7% 大手ヘッジファンドの新規出資+格上げ
  • コカ・コーラ(KO) +5.65%

下がった銘柄

  • サンディスク(SNDK) -14.25%(ピークから-50%超)
  • マイクロン(MU) -9〜10%
  • SKハイニックスADR(SKHY) -8.76%(史上最安値)
  • AMD -8〜9%
  • マーベル(MRVL) -7%
  • インテル(INTC) -6%
  • ASML -5.8%

面白いのは上位の顔ぶれです。IQVIA(医薬品の臨床試験の受託)、シャーウィン・ウィリアムズ(塗料)、チャールズ・リバー(研究用の動物・実験サービス)。AIと何の関係もない会社が上位を占めています。「AIじゃないこと」自体が今日は買われる理由になっていました。

※コーニング(GLW)が約-20%という情報もありましたが、出典の日付表記が「Monday」で7/27の可能性があるため、今日の分としては採用していません。

マクロ環境(大きな経済の流れ)

・米10年債利回り 4.62% ・米30年債利回り 5.12% ・ドル円 163.76(前日比は要再確認) ・金 $4,026〜4,046(-0.8〜-1.25%) ・WTI原油 確定値なし($79.26〜$82.73でソースの差が大きい)

原油は今日、数字が定まりませんでした。米イランの停戦観測でいったん下げたところに、米中央軍が「イランからの攻撃を迎撃した」と発表して日中に急反発する場面があり、取った時間帯によって値がまったく違います。確定していないものを確定した数字として書くのはやめておきます。(2年債の終値と、期待インフレ率のデータも今日は取れませんでした)

経済指標の結果

  • 消費者信頼感指数(7月) 90.8(予想92.3/前回92.2)
    • うち現況指数 114.9(3ヶ月連続で低下)
    • うち期待指数 74.7(横ばい)
  • リッチモンド連銀製造業指数(7月) 5(予想10/前回4)
  • ケース・シラー住宅価格指数(5月・全国) 前年比+1.1%
  • FHFA住宅価格指数(5月) 前月比+0.3% / 前年比+2.2%

消費者信頼感は「今の暮らし向きと、この先の見通しをどう感じているか」をアンケートで数値化したものです。今日は予想を下回り、しかも**「今」を表す現況指数が3ヶ月連続で低下**しています。期待指数のほうは横ばいなので、先行きが悪化したというより、今の実感が徐々に落ちている形です。

FOMC(金融政策を決める会合)は7/28から2日間で、結果は7/29の14:00(米東部時間)に出ます。CME FedWatchでの織り込みは据え置き62〜68%、0.25%の利上げ32〜38%、利下げはほぼゼロ。委員のあいだでも据え置き派と年内利上げ派がほぼ半々と報じられています。

ここ、けっこう大事だと思っていて。数ヶ月前まで「いつ利下げするか」を見ていた市場が、今は「利上げするかもしれない」を3割強で見ている。 見ている方向が反対になっています。

テクニカルで見る今の位置

TradingViewの日足データで、主要どころの現在地を見ます。

・S&P500(SPY) $740.86(+0.24%)/ RSI 47.11 / MACDはシグナル線の下(弱気の形が継続) ・ナスダック100(QQQ) $675.49(-0.97%)/ RSI 36.45 / MACDもシグナル線の下 ・半導体ETF(SMH) $529.60(-3.45%、4営業日続落)/ RSI 37.01 / MACDのマイナス幅が拡大中 ・アップル(AAPL) $340.08(+0.94%)/ RSI 68.90 / MACDはシグナル線の上(強気の形が継続) ・エヌビディア(NVDA) $197.01(+0.25%)/ RSI 42.95 ・マイクロソフト(MSFT) $393.35(+1.09%)/ RSI 51.74 / MACDがシグナル線の上に転換

RSIは「買われすぎ / 売られすぎ」を0〜100で表す指標で、70超で買われすぎ、30割れで売られすぎ、と見るのが一般的です。

今日おもしろいのは両端です。アップルが68.90(買われすぎの一歩手前)、半導体ETFが37.01(売られすぎの手前)。**同じ日の同じ市場に、この2つが同時にある。**普段はこんなに開きません。

もうひとつ気になったのが、S&P500が+0.24%で上がっているのに、RSIは47.11でまだ50を割っていて、MACD(2本の移動平均の距離で勢いを見る指標)もシグナル線の下のままだということ。**指数はプラスでも、テクニカル的にはまだ上を向いていません。**今日の+0.21%は「上昇が始まった」というより「中身が入れ替わった結果のプラス」に見えます。

あとアップルは短期の移動平均線から+27.64%も上に離れています。ここまで離れると、いい悪いは別として、いったん縮む動きが出やすい位置ではあります。

※テクニカル分析はTradingViewのリアルタイムデータに基づく。投資判断は自己責任で。

全体像:AIが否定された日ではなく、AIの値段が見直された日

起点はSKハイニックスの決算でした。利益は四半期で過去最高、営業利益率76.3%、でも予想には5〜7%届かない。 この一点で、AIメモリに払われていた期待値が世界同時に切り下がり、KOSPI -10.84%を経てアメリカの半導体に連鎖しました。SOXは-4.5%、ナスダック100は6月2日の高値から-9.5%前後まで下げて調整入りと報じられました。

ただ、逃げたお金は市場の外には出ていません。VIXは18.21でほぼ動かず、S&P500の値上がり:値下がりは約2.5:1、52週安値はたった1銘柄。お金はヘルスケア・生活必需品・素材に移って、ダウを+537ポイント押し上げました。その象徴が、赤字が予想の2倍超でも上がったボーイング(+3.98%)と、予想超え+見通し引き上げで買われたコカ・コーラ(+5.65%)です。

だから今日は「AIが否定された日」ではないと思っています。AIに払う値段が見直された日です。SKハイニックスが過去最高益を出したこと自体が、需要が本物である証拠でもあります。下がったのは需要ではなく期待値のほう。

こういう相場で僕が意識しているのは、「悪いのは数字なのか、期待値なのか」を毎回わけて考えることです。 数字が悪くて下がったなら、次の数字を見ればいい。期待値が高すぎて下がったなら、次に見るべきは数字じゃなくて、値段のほうです。この2つを混ぜると、「良い決算なのに下がった、おかしい」で思考が止まってしまう。今日はそれがいちばん学べた日でした。

今日の迷い・判断メモ

迷ったポイント: 最初に「ナスダック総合 -0.22%」という数字を見て、「今日は静かな日だな」と処理しかけました。ところが別のデータでナスダック100が-0.98%と出てきて、数字が食い違った。ここで「どっちかが間違いだろう」と切り捨てるかどうかで迷いました。

結局どう考えたか: 2つとも別のソースから出ていたので、まず「両方正しい可能性」を先に潰すことにしました。調べたら、総合と100は別の指数で、両方とも正しい数字でした。差の0.76ポイントぶんが、今日のローテーション(資金の移動)そのものだったわけです。

後から振り返って: もし「どっちかが誤り」で処理していたら、今日いちばん大事な事実を丸ごと見落としていました。食い違いは誤差じゃなくて情報のことがある。 自分の理解が2つの数字を説明できないときは、数字じゃなく自分の理解のほうを疑う——これは前にも同じことを書いた気がするので、まだ身についていないということだと思います。

自分なら何を確認してから動くか

  1. FOMC(7/29)は「据え置きか利上げか」で見る。 「据え置きか利下げか」の頭のままだと、据え置きが出たときに「材料なし」と処理してしまう。発表直前にFedWatchの利上げ確率がどこまで動いたかを先に見ておきます。

  2. メモリ株は明日で4日目。 反発しても、出来高が前日を超えているかを確認するまでは「戻り」と判断しません。売りが止まっただけの日と、買いが入った日は別物です。

  3. アップルはRSI 68.90、短期移動平均から+27.64%。 ここから追いかけるかどうかは、乖離が縮む動きが一度出てからにします。5兆ドルという数字にニュース性があるぶん、飛びつきたくなる位置なので。

明日の観測ポイント

① 仮説: 今日のダウ+537ポイントは「AIから逃げた資金の一時的な受け皿」であって、景気の強さを買ったものではない トリガー: FOMC後にヘルスケア・生活必需品が下げてハイテクが戻る → 一時避難だったと確定 無効条件: FOMC後もディフェンシブが買われ続ける → 資金の配置そのものが変わった → 僕のルール:上がった理由が2通り考えられるときは、次のイベントで答えが出る。それまで理由を1つに決めない(7/27に金融セクターで同じ考え方をしました)

② 仮説: FOMCの争点が「利下げ」から「利上げ」に移っている以上、据え置きが出るだけでも株にはプラス材料になりうる トリガー: 据え置き決定でS&P500が+1%以上 → 市場は利上げを本気で警戒していた 無効条件: 据え置きでほぼ無反応 → 32〜38%という確率は形だけで、実質は据え置き前提だった → 僕のルール:確率が3割を超えているイベントは、「起きないほう」に賭けない。結果が出てから動きます

③ 仮説: SKハイニックスが過去最高益で売られたのは「期待値」の調整であって「需要」の否定ではない。なら、需要側にお金を出す企業の決算では逆の反応が出る トリガー: マイクロソフト/メタ(7/29)が設備投資を引き上げても株価がプラス → 需要は疑われていない 無効条件: 設備投資引き上げで下落 → 需要そのものが疑われ始めている(7/27に立てた仮説③の3回目としても成立する) → 僕のルール:「良い数字なのに売られた」ときは、悪いのが数字なのか期待値なのかを必ず分ける。分けないと次の材料を読み違えます

明日この仮説がどうなったか、また振り返ります。気になることがあればコメントで教えてください。

今日の3語メモ

  • 「過去最高益で-14.65%」:SKハイニックスは営業利益率76.3%・四半期として過去最高の利益を出したのに、予想に5〜7%届かなかっただけで-14.65%売られた。決算は「良かったか」ではなく「予想とどれだけズレたか」で動く。値段には予想が先に入っている

  • 「同じナスダックで-0.22%と-0.98%」:ナスダック総合とナスダック100は別の指数。今日は下げ幅に4.5倍の差がついて、その差そのものが「大型ハイテクから他へ資金が移った」という情報だった。「ナスダック」で一括りにすると見落とす

  • 「利下げではなく利上げ」:FedWatchの織り込みは据え置き62〜68%、利上げ32〜38%、利下げほぼゼロ。市場が見ている方向が数ヶ月で反対になっていた。自分の仮説が外れる前に、仮説の前提のほうが古くなることがある


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この記事はjiyon(@jiyon_kizuku)の相場振り返りシリーズです。 投資判断は自己責任でお願いします。データは2026年7月28日時点のものです。

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