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ターミナルから、AIと一緒に作る

Claude Codeの始め方
初心者でも迷いにくい
実践ガイド

Claude Codeは、プロジェクトを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発作業を一緒に進めてくれるAnthropicのコーディングエージェントです。 この資料では、Hiroの目線で「どこから始めるか」「最初に何を頼むか」「安全に使うには何を見るか」を整理します。

作成日: 2026-05-31 / 参照: Claude Code公式Docs・Claude Help Center

対象AIで制作・開発を始めたい人
おすすめ入口まずはCLIかDesktop
最初の依頼「このプロジェクトを説明して」
安全策Plan modeとGit差分確認
OVERVIEW

Claude Codeは「コードベースに入って働くClaude」

普通のClaudeが相談相手だとしたら、Claude Codeは作業フォルダに入り、必要なファイルを読み、変更案を出し、許可をもらって編集し、テストまで回す実務担当です。 公式Docsでも、ファイル編集、コマンド実行、開発ツール連携、複数ファイルをまたぐ作業が中心機能として説明されています。

読ませる

既存プロジェクトの構造、技術スタック、主要ファイル、起動方法を説明してもらう。初回はここからが安定します。

計画させる

少し大きい変更は、いきなり編集させずPlan modeや「まず計画だけ」で進めます。差分が読みやすくなります。

直させる

バグ修正、リファクタ、テスト追加、README更新、PRレビューまで自然言語で依頼できます。

FIRST OBSTACLES

初心者が最初につまずく本質は5つ

Claude Codeで詰まる原因は、AIの賢さよりも「ターミナル」「作業場所」「権限」「Git」「指示の残し方」にあります。 ここを先に押さえると、最初の体験がだいぶラクになります。

1

どこで起動するか分からない

Claude Codeはプロジェクトディレクトリで起動するのが基本です。ホームディレクトリで起動すると見る範囲が広すぎます。

2

いきなり大改修を頼む

最初は説明、調査、README修正など小さい作業が向いています。大きい変更は先に計画をレビューします。

3

権限確認に驚く

ファイル編集、コマンド実行、ネットワークアクセスでは許可を求められます。これは安全装置なので、内容を見て判断します。

4

Gitで戻せる状態にしていない

AIが編集する前にgit statusを見る。変更後はgit diffを見る。この2つだけでも安心感が違います。

5

毎回同じ説明をする

プロジェクト固有のルールはCLAUDE.mdに残します。起動方法、禁止事項、完了条件を毎回読ませられます。

P

完了条件が曖昧

「いい感じ」ではなく、対象、制約、検証方法、最終報告の形式まで渡すと、Claude Codeが迷いにくくなります。

CHOOSE

入口は4つ。最初はCLIかDesktopで十分

Claude CodeはCLIだけでなく、IDE、Desktop、Web、Slack、CI/CDなど複数の入口があります。 初心者は「ローカルのフォルダで動かす」体験を作るのが先。最初はCLIかDesktopから始めるのが現実的です。

視覚的に始める

Desktop app

ローカル作業を視覚的に進めたい人向け。ターミナルに抵抗がある場合の入口として使いやすいです。

向いている人: まず画面で操作したい人、会話と作業を見ながら進めたい人。

開発者向け

VS Code / JetBrains

エディタ内でClaude Codeを使う入口。開いているファイルやIDEの文脈を活かしやすく、実装中の相談に向いています。

向いている人: 普段からエディタでコードを書く人。

外出・並列向け

Web / Remote

Claude.aiやWeb側から作業を続ける入口。リモート操作やPR修正など、環境に応じて使い分けます。

向いている人: 別デバイスから続きたい人、GitHub連携を使いたい人。

Hiro式

おすすめ順

最初はCLIまたはDesktop。慣れたらIDE連携。案件化したらCLAUDE.md、GitHub、hooks、MCPを段階的に足します。

注意

プランと提供範囲は変わる

Claude Codeの利用条件、対象プラン、上限、インストール方法は更新されます。導入時は公式Docsで最終確認します。

ACCOUNT / BILLING

先に「どのアカウントで使うか」を決める

初心者が意外と詰まるのは、インストールよりもアカウントと課金の理解です。 Claude Codeは、Claudeのサブスク枠で使う場合と、Anthropic ConsoleなどのAPI従量課金で使う場合があります。

P

Pro / Max / Team / Enterprise

Claudeで使っている同じ認証情報でログインします。Claude Web、Desktop、Claude Codeの利用量は同じ上限に影響します。

API

Console / APIキー

APIキーで使うと従量課金です。ANTHROPIC_API_KEYが環境変数にある場合、サブスクではなくAPIキー側で認証される可能性があります。

!

Freeだけでは始めにくい

Claude Codeの対象プランやアクセス条件は変わるため、導入前に公式Docsで確認します。無料プラン前提で進めないのが安全です。

最初に確認すること

ログイン確認
claude
/status
/login
/logout
「Maxに入っているのにAPI課金されたかも」と感じたら、まずANTHROPIC_API_KEYの有無、/status、ログイン先、使用量クレジット設定を確認します。
SETUP

初回セットアップは「インストール、ログイン、プロジェクトで起動」

公式Quickstartでは、ターミナルを開き、Claude Codeをインストールし、claudeでログインして、プロジェクトディレクトリで最初の質問をする流れが案内されています。

1

Claude Codeをインストールする

macOS、Linux、WSLでは公式のネイティブインストーラが使えます。HomebrewやWinGetも選択肢です。

macOS / Linux / WSL

Native
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

Homebrew

macOS
brew install --cask claude-code
2

WindowsはShellを間違えない

PowerShell、CMD、WSLでコマンドが違います。PowerShellならirm、WinGetならwingetを使います。

PowerShell

Windows
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex

WinGet

Windows
winget install Anthropic.ClaudeCode
WindowsネイティブではGit for Windowsが推奨されています。WSLを使う場合はWSL側のターミナルで作業します。
3

ログインする

初回はclaudeを実行するとログインを求められます。Claude Pro、Max、Team、Enterprise、Anthropic Consoleなどのアカウントで利用します。

claude
アカウント切り替えや再認証は、起動中に/loginを使います。
4

プロジェクトルートで起動する

Claude Codeに見てほしいフォルダへ移動してから起動します。ここが一番大事です。

cd /path/to/your/project
claude
5

最初は「読ませる」

いきなり編集させず、まずプロジェクト理解を頼みます。Claude Codeが何を読んだか、どう理解したかを確認します。

このプロジェクトの目的、主要ディレクトリ、起動方法、テスト方法、編集時の注意点を初心者向けに説明して。
CLI BASICS

毎日使う基本コマンド

まず覚えるのは少数でOKです。claudeで起動し、/helpで確認し、必要なら/resume/clearで会話を管理します。

claude

現在のディレクトリで対話セッションを開始します。通常の作業はここから始めます。

claude "task"

最初の依頼文つきで対話セッションを始めます。短いタスクをすぐ投げたいときに便利です。

claude -p "query"

一回だけ質問して終了するモードです。スクリプトや自動化に向いています。

/help

利用できるコマンドを確認します。何ができるか迷ったらまずこれです。

/clear

新しいタスクへ移るために会話をクリアします。長くなって迷走したときにも使います。

/resume

過去の会話を再開します。前回の作業の続きを進めたいときに使います。

$ cd ~/work/my-project
$ git status
$ claude

> give me an overview of this codebase
> explain the folder structure
> suggest a safe first change, but do not edit files yet
TROUBLESHOOT

最初の詰まりは、エラー名で切り分ける

Claude Codeの初期トラブルは、ほとんどがPATH、Node/npm、WindowsのShell、WSLの置き場所、認証のどれかです。 「AIが動かない」ではなく、まず環境のどこで止まっているかを分けます。

claude: command not found

インストール後のPATHが今のターミナルに反映されていない可能性があります。新しいターミナルを開くか、Shell設定を読み直します。

claude --version
claude doctor

npm / Node / 権限エラー

EACCESpermission denied、Nodeバージョン不一致は定番です。初心者はNative Installerを優先し、sudo npm install -gの乱用は避けます。

node --version
claude doctor
状況見るポイント最初の対処
PowerShell / CMDでエラープロンプトがPS C:\C:\Shellに合う公式コマンドを使う
WindowsでShellが混ざるGit Bash、PowerShell、WSLのどこで起動しているか最初はNative WindowsかWSL 2のどちらかに決める
WSLが遅いプロジェクトが/mnt/c/配下にあるか/home/ユーザー名/配下へ置く
認証が変サブスクログインかAPIキーか/status/loginANTHROPIC_API_KEYを確認
急に精度が落ちた会話が長い、モデルや使用量、バージョン/clear/statusclaude --versionを確認
Windows初心者は、最初からPowerShell、CMD、Git Bash、WSLを行き来しないこと。どの環境で作業するかを決めるだけで、詰まりの半分は減ります。
CLAUDE.md

毎回同じ指示はCLAUDE.mdに保存する

CLAUDE.mdは、Claude Codeがセッション開始時に読むプロジェクト指示書です。 公式Docsでは、ビルドコマンド、テスト方法、コーディング規約、プロジェクト構造、チームの共通ワークフローを置く場所として説明されています。

./CLAUDE.md

プロジェクトルートに置く共通ルール。チームで共有する内容はここに入れます。

./.claude/CLAUDE.md

.claude配下にまとめたい場合の置き場。プロジェクト指示として使えます。

~/.claude/CLAUDE.md

自分だけの全プロジェクト共通ルール。個人の好みや報告スタイルなどに向いています。

/initを使うと、Claude Codeがコードベースを分析してCLAUDE.mdのたたき台を作れます。既存ファイルがある場合は上書きではなく改善提案になります。
CLAUDE.mdをセッション途中で編集しても、すぐ反映されない場合があります。反映したいときは/clear/compact、またはセッション再起動を使います。

最小のCLAUDE.md例

コピペして調整
# CLAUDE.md

## Project overview
このリポジトリはHiro向けの制作物とWeb/AI実践資料を管理するプロジェクトです。

## Commands
- 開発サーバー: npm run dev
- ビルド: npm run build
- テスト: npm test
- lint: npm run lint

## Rules
- 作業前に git status を確認する。
- .env、秘密鍵、顧客情報、個人情報を読まない・変更しない。
- UI変更は Hiro/DESIGN.md の色・余白・トンマナに合わせる。
- 大きな変更は先に計画を出し、承認後に実装する。
- 公開、投稿、削除、デプロイは実行前に確認する。

## Done when
- 関連チェックが通る。
- 変更ファイル、確認結果、残ったリスクを最後に要約する。

Claude Codeへの作成依頼

安全な始め方
このリポジトリ用のCLAUDE.mdを作りたい。
まず現在の構成、package.jsonのscripts、テスト・lint・ビルド方法を調べて。
初心者にも保守しやすい短いCLAUDE.md案を提示して。
まだファイルは作成せず、内容案だけ出して。

.claude/settings.jsonで守る

CLAUDE.mdは指示書、settings.jsonは権限設定です。秘密情報の読み取り禁止は、お願いではなく設定側にも置くと安全です。

個人用はgitに入れない

CLAUDE.local.md.claude/settings.local.jsonは自分だけのメモ・設定にし、チーム共有から外します。

settings.json例

秘密情報を守る
{
  "$schema": "https://json.schemastore.org/claude-code-settings.json",
  "permissions": {
    "allow": [
      "Bash(npm run lint)",
      "Bash(npm test)",
      "Bash(git status)",
      "Bash(git diff *)"
    ],
    "deny": [
      "Read(./.env)",
      "Read(./.env.*)",
      "Read(./secrets/**)",
      "Bash(git push *)"
    ]
  }
}
PROJECT STRUCTURE

Claude Codeが迷わないフォルダー構成

特別な魔法の構成は不要です。大事なのは、人間にもClaude Codeにも「入口」「本体」「テスト」「ドキュメント」「生成物」が分かることです。

初心者に一番おすすめの構成

標準形
your-project/
├─ CLAUDE.md
├─ CLAUDE.local.md              # 個人メモ。gitに入れない
├─ .claude/
│  ├─ settings.json            # チーム共有の権限・設定
│  ├─ settings.local.json      # 個人設定。gitに入れない
│  ├─ rules/
│  │  ├─ code-style.md
│  │  ├─ testing.md
│  │  └─ security.md
│  └─ skills/
│     └─ summarize-changes/
│        └─ SKILL.md
├─ .env.example
├─ .gitignore
├─ README.md
├─ src/
└─ tests/

ルートで入口を示す

README.mdCLAUDE.mdpackage.json.env.exampleを置くと、Claude Codeが最初に何を見るべきか分かります。

.claude/rules/で分ける

大きいプロジェクトでは、テスト、API、フロントエンドなどのルールを分けられます。特定パスだけに効くルールも作れます。

手順はskillへ移す

長い手順や毎回のチェックリストはCLAUDE.mdに詰め込まず、.claude/skills/へ分離します。

ファイル役割初心者に必要?
CLAUDE.md毎回読ませるプロジェクト説明、コマンド、完了条件必須
.claude/settings.json共有する権限、許可/禁止コマンド、秘密情報のdeny推奨
.claude/rules/*.mdコードスタイル、テスト、セキュリティなどテーマ別ルール推奨
.claude/skills/*/SKILL.md繰り返し使う作業手順。使う時だけ読ませる慣れたら
.claude/agents/*.mdレビュー、セキュリティ、テストなど専門subagent中級者向け
.mcp.jsonチーム共有のMCPサーバー設定必要時のみ

.gitignoreに入れるもの

個人情報を混ぜない
# Claude Code local/private files
CLAUDE.local.md
.claude/settings.local.json

# Environment / secrets
.env
.env.*
secrets/
*.pem
*.key
NGは、CLAUDE.mdを800行の巨大マニュアルにすること、個人設定をgitに入れること、.envを読ませる前提にすること。毎回必要な情報はCLAUDE.md、テーマ別ルールは.claude/rules/、手順は.claude/skills/へ分けます。
PERMISSIONS

権限モードは「監督の強さ」を選ぶ設定

Claude Codeは、ファイル編集、コマンド実行、ネットワークアクセスなどで確認を挟みます。 公式Docsでは、CLIはShift+Tab、IDEやDesktopではモード選択で権限モードを切り替えられると説明されています。

default

基本は読むだけ。編集やコマンドは確認が入ります。初心者、機密性のある作業、初回調査向けです。

plan

変更前に計画を出させるモード。大きめの改修、設計変更、初見コードの作業に向いています。

acceptEdits

ファイル編集を自動承認しやすいモード。方向性が固まった小さな反復作業に向いています。

auto

安全チェックを挟みつつ、長めの作業を進めやすくするモード。慣れてから使います。

dontAsk

事前承認したツールだけを許すモード。CIやスクリプトなど、制限を明確にした運用向けです。

bypassPermissions

確認を大きく省くモード。隔離されたコンテナやVMなど、壊れてもよい環境以外では慎重に扱います。

LEARN

初回

defaultで読む。プロジェクト理解、起動方法、差分確認を覚える。

PLAN

大きめの変更

planで計画を出させ、ファイルに触る前に人間が見る。

ITERATE

反復

方向性が決まったらacceptEditsautoで進める。

bypassPermissionsや危険そうなコマンドは、便利さより先に「失敗したときに何が壊れるか」を考えます。クライアント案件や本番環境では特に慎重に扱います。
GIT / GITHUB

Claude Codeを安心して使うためのGit

Claude Codeはファイルを編集できるので、Gitは必須の安全帯です。Gitは手元の変更履歴、GitHubは共有・レビュー・PRの場所、と考えると分かりやすいです。

1

作業前に状態を見る

すでに変更中のファイルがないか確認します。自分や他のAIが先に触った変更を巻き戻さないためです。

git status
2

必要ならブランチを作る

大きめの変更は本線から分けた作業場所で進めます。Claude Codeにも自然言語で頼めます。

git switch -c feature/claude-code-guide
3

変更後に差分を見る

Claude Codeが何を変えたか確認します。分からない差分はその場で説明させます。

git diff
4

納得してから保存点を作る

変更内容が良ければコミットします。メッセージは後で読み返して分かる言葉にします。

git add .
git commit -m "Add Claude Code getting started guide"

Claude CodeにGit確認を頼む例

レビュー前
今のgit差分を初心者向けに説明して。
変更ファイルごとに、何が変わったか、なぜ必要か、確認すべきリスクをまとめて。
まだコミットはしないで。
EXTEND

Claude CodeはCLAUDE.mdだけでなく、skills、hooks、MCPで育てられる

慣れてきたら、毎回の手順をskillにし、確認作業をhookにし、外部ツール連携をMCPで追加します。 最初から全部やる必要はありません。繰り返しが見えたところだけ型化します。

S

Skills

SKILL.mdに手順を書き、/skill-nameで呼び出します。毎回貼っているチェックリストや制作手順を分離する場所です。

H

Hooks

ツール実行前後、セッション開始、ファイル変更後などにスクリプトを走らせる仕組みです。安全確認や自動formatに使えます。

M

MCP

GitHub、Notion、Sentry、DBなど外部ツールをClaude Codeにつなぐ標準です。コピペせず、必要な情報を直接参照できます。

使い分けの目安

毎回読むルール: CLAUDE.md
特定手順: .claude/skills/
自動チェック: hooks
外部データ: MCP

Hiro式の始め方

まずCLAUDE.md。次にHTML資料やLP制作のskill。最後にformatやテストのhook、GitHubやNotionのMCPを足していきます。

skill化を頼む例

繰り返し作業
このプロジェクトで何度も使う「Hiro向けHTML資料作成」の手順をskill化したい。
まず既存の制作物とHiro/DESIGN.mdを読んで、.claude/skills/hiro-html-guide/SKILL.md の内容案を作って。
まだファイルは作成せず、手順、入力、出力、検証項目を提案して。
WORKFLOW

いきなり完成品を頼まず、4段階で進める

Claude Codeは強いですが、指示が雑だと「作業が進んだように見えて、レビューしにくい差分」になりがちです。Hiro資料づくりではこの流れが安定します。

STEP 1

読む

目的、関連ファイル、既存ルール、デザインを説明してもらう。

STEP 2

計画

変更方針、触るファイル、検証方法を先に出させる。

STEP 3

実装

小さな差分で編集し、関連チェックを実行する。

STEP 4

確認

ブラウザ、テスト、git diff、残リスクを確認する。

SAVE

保存

納得したらcommit。公開や送信は人間が最終確認する。

LEARN

型化

うまくいった指示はCLAUDE.mdやskillへ残す。

CONTEXT

長い会話は、賢くなるより重くなることがある

Claude Codeの会話には、履歴、読んだファイル、コマンド出力、CLAUDE.md、skillsなどが入ります。 便利な一方で、長く続けるほど不要な情報も増えます。別タスクへ移るときは、会話を整理します。

/clear

別タスクへ移るときに使います。前の会話を引きずらず、新しい作業として始められます。

/compact

同じタスクを続けたいが会話が長くなったときに使います。残したい焦点を明示すると安定します。

/context

何がコンテキストを使っているか確認したいときに使います。大きなログやファイルを読ませすぎた時の切り分けに便利です。

Esc + Esc

途中から戻したい、方向が違うと感じたときに使います。早めに止めるほど修正コストは小さくなります。

claude --resume

過去セッションへ戻る入口です。前回の続きを探したいときに使います。

大きいログは分割する

ビルドログやエラー出力を丸ごと何度も貼らず、必要な範囲だけ読ませます。検証はコマンド実行で再現させるほうが安全です。

compact時の頼み方

焦点を残す
/compact Focus on:
- 現在の目的
- 変更済みファイル
- 未解決の論点
- 次に実行すべき検証
- やってはいけない操作
PROMPTS

最初に使える依頼文テンプレ

ポイントは「目的」「対象」「制約」「検証」を入れることです。Claude Codeは自然言語で動きますが、完了条件があるほど判断が安定します。

基本型

Goal / Context / Constraints / Done when
Goal:
[何を達成したいか]

Context:
[関係するファイル、画面、エラー、背景]

Constraints:
- 変更範囲を最小にする
- 新しい依存関係は追加しない
- 既存の設計とデザインに合わせる
- 大きな判断は実装前に相談する

Done when:
- 関連テストまたは表示確認が通る
- git diffで変更内容を確認できる
- 変更内容、確認結果、残ったリスクを最後に要約する

プロジェクト理解

最初の一手
このプロジェクトを初めて触る人向けに説明して。
目的、主要ディレクトリ、起動方法、テスト方法、編集時に守るルール、まず読むべきファイルをまとめて。
まだファイルは変更しないで。

Plan mode向け

編集前レビュー
次の変更をしたい。
まず実装計画だけ出して。まだファイルは編集しないで。

やりたいこと:
[ここに要件]

計画に含めてほしいもの:
1. 触るファイル
2. 変更方針
3. 想定リスク
4. 検証方法
5. 先に確認したい質問

バグ調査

まだ直さない
次の不具合を調査して。
まだ修正せず、原因候補と確認手順を先に出して。

症状:
[ここに症状]

再現手順:
[ここに手順]

期待する動作:
[ここに期待動作]

実際の動作:
[ここに実際の動作]

HTML資料作成

Hiro向け
Hiro向けのHTML資料を作成して。
対象読者はAI活用を始めたい初心者。
Hiro/DESIGN.mdを読んで、カラーパレット、タイポグラフィ、トンマナ、Do/Don'tを守って。
成果物は output/Hiro/exports/ に保存して。
完成後、PC幅とスマホ幅で表示確認し、文字のはみ出しやリンク切れがないか報告して。

レビュー依頼

事故防止
今の差分をコードレビューして。
バグ、表示崩れ、セキュリティ、テスト不足、不要な変更を優先して指摘して。
問題がなければ、残るリスクだけ短く教えて。
まだコミットはしないで。
RULES

初心者が失敗しにくい運用ルール

Claude Codeは便利ですが、ファイルを編集できるからこそ「戻せる状態」と「人間の最終確認」が大事です。

サブスクかAPI課金か確認する最初に/statusでログイン先と使用量を確認します。ANTHROPIC_API_KEYがある環境ではAPI課金側に寄る可能性があります。
作業前にGitの状態を見るgit statusで未整理の変更がないか確認します。人や他AIの変更を巻き戻さないのが基本です。
最初は読むだけにする初回セッションでは説明、調査、構成把握から。いきなり編集や削除をさせないほうが学習しやすいです。
大きな依頼はPlanを挟む複数ファイル変更、設計変更、データ移行、外部連携は、編集前に計画とリスクを出させます。
秘密情報を読ませない.env、秘密鍵、顧客情報、個人情報、認証トークンは共有・添付・コミットしません。
外部公開は自分で最終確認する投稿、送信、削除、デプロイ、本番反映は影響が大きいので、実行前に人間が確認します。
うまくいった指示を残す毎回うまくいく依頼文はCLAUDE.mdやskillへ保存します。運用が資産になります。
会話を長くしすぎない別タスクに移るときは/clear、長い同一タスクは/compactで整理します。1セッションに何でも詰め込まないこと。
FIRST HOUR

最初の1時間メニュー

この順番で進めると、Claude Codeの感覚を掴みながら、怖さを小さくできます。

0-10分: 起動

インストールしてclaudeを起動。アカウントでログインし、練習用プロジェクトへ移動する。

10-25分: 読ませる

「このプロジェクトを説明して」と頼む。分からない用語やフォルダを追加で質問する。

25-35分: 計画させる

READMEや文言修正など小さなタスクで、先に変更方針だけ出してもらう。

35-50分: 小さく直す

1ファイル、1セクション、1文言に絞って編集させる。許可プロンプトの意味も確認する。

50-55分: 差分を見る

git diffで変更を見て、Claude Codeにも初心者向けに説明させる。

55-60分: 型化

うまくいった依頼文を保存し、次回はCLAUDE.md作成に進む。

FIRST WEEK

最初の1週間ロードマップ

1日で全部覚えようとしないこと。小さく触って、Gitで戻せる状態を作り、検証付きの依頼へ広げていきます。

1日目: 読ませる

インストール、ログイン、プロジェクト説明。まだ編集しない。

2日目: 小さく変える

READMEや文言など安全な変更を1つだけ実行。差分を見る。

3日目: 検証する

テスト、lint、ビルド、ブラウザ確認のどれかを実行させ、結果を読む。

4日目: CLAUDE.md

/initまたは手動で、起動方法、テスト方法、禁止事項、完了条件を残す。

5日目: Plan mode

少し大きいタスクで、編集前に計画を出させてレビューする。

6-7日目: 拡張

skill、hook、MCP、GitHub連携など、必要なものを1つだけ試す。